門前追悼

22回目の朝

所薫子

 7月6日金曜日、晴れ、22回目の朝を迎えました。学生さんたち一人一人の目を見ながら挨拶をすると、どの学生も会釈をしたり、微笑み返したりしてくれました。このことは20年前以降とは全く違いました。
 二十年前頃は校則が厳しく、公立中学では男子の丸刈り強制がありました。校門指導も小中高とあって、挨拶をする等の標語が掲げられ「おはようございます」と強制的にやらされていました。それが何時の頃からか校門指導が弱まり、あるいは無くなり、少子化により学校へ通う学生の人数も少なくなって歩道もゆとりが出てきました。西神中央駅からばらばら、三々五々という感じで学生が歩いて来ます。
 挨拶とは本来、強制されるものではなく自然にするという「あたりまえ」のことが20年以上たってやっと蘇えってきた気がしました。私たちも別々のグループであっても思いは同じなので、静かに学生さんたちの邪魔にならないように集うということが自然にできるようになりました。22年の歳月が流れました。
 無事今年も追悼を終え、中村羅針さんのコンサートのある『れんがの家』へ移動しました。その後、すぐ近く神戸芸術工科大学での香山リカさんの講演に参加しました。

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