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2024年(令和6年)6月、岐阜県安八郡の神戸町立小学校に通う男子児童は、複数の同級生から殴る蹴るの暴行を受けたほか、川に引っ張り込まれたり田んぼに落とされたりするなどの暴力を受け、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、不登校になった。
同年7月、町教育委員会は、男子児童がいじめを受けたとする保護者の申し立てを受け、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断し、同年10月、町教育委員会は第三者委員会を設置した。
2025年3月21日、第三者委員会は町教委に調査報告書を提出した。
町教委は調査報告書の公表を拒否した。
同年4月8日、男子児童の母親と代理人の弁護士が県庁で記者会見し、報告書の内容を明らかにした。
報告書では、児童が複数の同級生から殴る蹴るの暴行を受けたほか、川に引き込まれたり、田んぼに落とされたりしたことなど4件をいじめと認定し、いじめが原因でPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、不登校になったことを認定した。
また、保護者の思いと学校や教育委員会の対応には隔たりがあり不信感を招き、児童への支援が滞っているなどと指摘した。
男子児童の母親は、「「結果はよく評価されているが、子どもは長くいじめを受けてきていて、学校などの対応には不信感を抱いた。」とした上で、「今回経験したことは、非常に辛い道のりだった。いじめ被害の声を上げることは親も命懸けの覚悟が必要だった。」「子どもは学校での学習を望んでいる。子どもの思いに寄り添い、風通しのよい教育界となってもらいたい。」と話した。代理人の弁護士は、「いじめの認定など正当にしているが、今後の防止策などは抽象的であり、教育現場はこれを具体化するよう鋭意努力していただきたい」と話した。
町教育委員会は、「この状況を重く受け止め、児童に明るく健やかな日常が一日も早く戻るよう丁寧に支援したい」とコメントしている。
参考資料
“”いじめが原因でPTSD” 岐阜 神戸町の第三者委報告書” NHK (2025年4月8日) 他