和歌山県立和歌山北高校剣道部暴力的指導事件

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2003年(平成15年)3月19日、和歌山県立和歌山北高等学校の剣道部に所属していた男子生徒は、顧問の男性教諭(31歳)から「部活動の際、部員の生徒が指示を守らなかった」として、他の部員の生徒3人と共に竹刀や木製バット、木刀で数十回殴打され、臀部筋挫滅症候群•皮膚壊死で全治3か月の重傷を負った。顧問教諭は、同年3月11日にも部員の生徒5人を平手打ちするなどの体罰を加えていたという。男子生徒が受けた傷は綺麗に治らず、現在もケロイド状の傷跡が残り、皮が突っ張る後遺症に苦しんでいる。

2003年5月、和歌山県教育委員会は、顧問教諭を停職4ヶ月の懲戒処分にした。
2004年10月、和歌山地裁は顧問教諭の行為を「繰り返し激しく殴打することはあからさまな体罰で、懲戒権の正当な行使とは考えられない」として、懲役1年6ヶ月•執行猶予3年の有罪判決を下した。

事件の経緯

2003年3月、男子生徒が剣道部の練習メニューをさぼったことが顧問教諭の逆鱗に触れ、後日『教官室』という部屋に連れて行かれ、竹刀で臀部を何度も殴られた。殴り過ぎて竹刀が折れると木製バットで殴り始めた。報道では殴った回数は30~50発とされているが、男子生徒の臀部の皮膚は壊死して脂肪が剥き出しになり、50cmほどにわたって焼け爛れたように赤黒くなり、実際は50発どころではなかったと思われる。男子生徒の臀部はパンパンに腫れ上がり、まともに歩けなくなったが、顧問教諭は傷口を見ているにもかかわらず救急車も呼ばず、男子生徒は自分でタクシーを呼んで帰らざるを得なかった。(男子生徒は「あまりにも殴られ過ぎて、事件のことは『痛かった』ぐらいしか覚えてない。記憶がないんです。」と振り返っている。)

男子生徒は帰宅後、母親に連れられて総合病院に行ったが、医師は「大変なことになっています。うちでは扱えないので、医大に救急搬送します」と話し、男子生徒は救急車で大学病院に運ばれてICUに入った。男子生徒の母親は、「お尻の筋肉がボロボロになって、体液や血液に混じって身体中を巡っている。このままだと、筋肉のかけらが腎臓に詰まって腎不全になってしまう」と説明された。

加害教諭の処分

2003年5月、和歌山県教育委員会は、顧問教諭を停職4ヶ月の懲戒処分にした。

刑事裁判

顧問教諭は傷害罪で起訴された。

一審(和歌山地裁)

顧問教諭の弁護側は、この事件を「生徒指導」とし、「禁固刑以上は失職する制度があり、教師の道を閉ざすのは損失」として、罰金刑への軽減を求めた。

2004年10月、和歌山地裁は顧問教諭の行為を「繰り返し激しく殴打することはあからさまな体罰で、懲戒権の正当な行使とは考えられない」として、懲役1年6ヶ月•執行猶予3年の有罪判決を下した。

民事損害賠償請求訴訟

10万円の支払いで調停が成立した。
裁判中、男子生徒に男性教諭の弁護士から「示談金として100万円を用意している」と連絡が来たが、母親は「裁判で刑を軽くしたいという意図が透けて見えた」と話している。

加害教諭のその後

顧問教諭は大阪府の私立高校で体育科教諭、教員として勤務した後、警備会社役員を経て、和歌山市議会議員から和歌山県議会議員となった。

第27回参議院議員選挙ポスター
第27回参議院議員選挙ポスター1

2025年7月、顧問教諭は第27回参議院議員選挙に日本維新の会から立候補した。事件について日本維新の会は「傷害罪で刑事、民事で裁判があった事実関係は承知している。◯◯支部長には改めて過去の行いを反省し胸に刻んで、公に奉仕することで罪滅ぼしを続けてもらいたいと考えています」と回答している。男子生徒の母親は、参院選関連のニュースで顧問教諭の名前を目にする度、生身に嫌な汗をかくといい、男子生徒も「(参院選の出馬については)もう、何を言っても無駄だと思っています。彼とは一生関わらずに生きていきたいんですが、今でもふとあの日を思い出します」と話している。

参考資料

“Re:2011年和歌山市会議員選挙” 和ネット (2011年3月28日) 他

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