高島市立中学生自死未遂事件

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2014年(平成26年)5月26日、滋賀県の高島市立中学校で休み時間、男子生徒(中学2年生)が校舎3階から飛び降り、両足骨折や顔面打撲などの重傷を負った。

6月2日、学校側は全生徒を対象に記述式のアンケートと聞き取り調査を実施した結果、「筆箱の中身を隠されていた」「チョークの粉をかばんにかけられていた」などの目撃情報が複数出てきた。男子生徒は小学校時代にもいじめを受けており、中学校でも足蹴りにされたり、物を隠されたりしていたという回答も複数寄せられた。
市教委は記者会見で、「長期にわたりいじめがあったと推測される」と発表した。

同校では2013年度から、いじめに関するアンケートを週1回、全生徒を対象に実施してきたが、男子生徒に関するいじめの実態は把握しておらず、教員の間にも男子生徒がいじめられているという認識はなかったという。しかし、男子生徒の入学時には、小学校側から在校中にいじめがあったという報告を受けていた。

調査委員会

調査委員会の設置•調査内容

2014年 市教委は男子生徒がいじめを苦に飛び降りた可能性があるとみて、同中の校長と教員による校内のいじめ防止対策委員会に弁護士と臨床心理士らも参加した調査委員会を設置し、事故後の全校生徒へのアンケートや聞き取りを基にまとめた。
「保護者と相談の上、心理的負担を考慮し、男子生徒への聞き取りは行っていない」という。

調査委員

委員長:同校の校長
委員:同校の教員、弁護士、臨床心理士

調査報告書•その後

2014年11月12日 報告書(全44頁)
「首を絞められた」「文房具を隠されたり壊された」など、クラス内で男子生徒に対し、20のいじめ行為があったと認定した。男子生徒が1年生だった2013年8月以降に「複数の生徒から長期的、継続的に行われたいじめが心身に苦痛を蓄積させ、当日のいじめをきっかけに転落したと考えるのが合理的」とした。
教職員がいじめに気付かなかった理由として「(校内で)いじめの相談がない状態が続き、危機意識が低下していた」などと指摘し、「教職員が休み時間に見回るべきだった」などと、学校側がいじめ防止の適切な措置を怠ったと指摘した。
再発防止策では、いじめ早期発見へ教職員の情報共有を進め、生徒へのアンケートも継続する。

民事損害賠償請求訴訟

提訴

2015年5月、男子生徒と保護者は市に損害賠償を求めて提訴した。

一審(大津地裁)

2015年9月28日、高島市議会は定例本会議で、市がいじめを防ぐ措置を怠ったことを認め、400万円の損害賠償を生徒側に支払う議案を可決した。市教委によると、生徒側も同条件で和解することですでに合意しており、和解が正式に決まった。
学校が2014年11月にまとめた調査報告書などを踏まえ、市は男子生徒が複数の生徒から継続的にいじめを受けていた上、事故当日のいじめをきっかけに転落したと判断し、生徒側への賠償を決めた。

参考資料

“校舎から転落重傷の男子生徒に市が損害賠償400万円支払いへ いじめ防止措置怠る” 産經新聞 (2015年9月17日) 他

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