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2024年(令和6年)9月頃、京都市立小学校に通っていた男子児童(小学4年生)は、担任教師の指示で他の児童に勉強を教えるなどしたところ、複数の同級生から因縁をつけられ、殴られたり暴言を吐かれたりするようになった。男子生徒は学校に行っても殴られる日々で、鋏を勝手に投げつけられるなどの暴行も受けた。11月には男子児童が廊下を歩いていた時に、後ろから首を絞められて右耳付近を3発殴られ、耳鳴りの症状が続き、3週間後に病院で「外傷性の感音難聴」と診断された。
男子児童は「先生に言っても意味ないし、見てみぬふりするし。」という理由で教師には言っていなかった。男子児童は母親に心配を掛けないように我慢していたが、症状が治まらず病院に行った。男子児童の病気は早期治療が必要だったが既に手遅れの状態で、もう治らないと医師に告げられた。男子児童はその後、適応障害も発症し、12月から不登校状態に陥った。
男子児童の母親はすぐに学校や教育委員会に「いじめを受けている」と訴えたが、同級生が暴力を否定したため、学校側はいじめの「重大事態」と認定しなかった。学校側は母親に「証拠がないだろう」「他の児童も傷つくだろうから、『そういうことは言いたくない』」「証明できない可能性も高いから、いじめではない」と話した。
2025年3月、同級生が男子児童の首を絞めたことを認めたことなどから、ようやく「重大事態」と認定された。市教委は「全く動いていなければ問題かもしれないが、まだ“いじめの疑い”がある段階で、いじめによる欠席かをまさに調べていたところだった」と説明している。
男子児童は学校での状況が改善されないことなどから、2025年4月に転校を余儀なくされた。男子児童は「傷ついた事とか知ってほしいと思います。自分に寄り添ってくれて、転校という選択肢にたどりつかないような対応をしてほしかったです」と話している。市教委は今後、第三者委員会を設置して「できるだけ早く調査したい」としている。
元検事の亀井正貴弁護士は「児童相手のヒアリングは大変難しくて、加害者児童側を調査してまた何か起こるかもしれないのだけども、『長期欠席』という状況は早期に解消しないといけない問題。こういったケースでは被害児童、申告する側に寄り添ったうえでの深刻な調査を迅速にすべき」とし、11月に難聴と診断されて、12月に不登校と、そこからかなり時間がかかっていることについて、「その後も認定できていないわけですから、これは(学校•教育委員会側が)怠っていたのではないかと思う」と話している1。
- “【独自】「右耳付近3発殴られ」難聴に 転校余儀なくされるも『いじめ重大事態』認定されず 男子児童訴え” カンテレ (2025年7月4日)