土佐市立宇佐小学校教師による盗撮事件

2025年(令和7年)6月30日午前10時半頃､土佐市立宇佐小学校の男性教諭(23歳)は､学校内に小型カメラを設置し､着替えをしていた女性の体を盗撮した性的姿態撮影等処罰法違反(撮影)の容疑で､同年7月1日､高知県警に逮捕された｡男性教諭は｢おおむね間違いありません｣と容疑を認めている｡

男性教諭の指導役を務める女性教頭が校内で物陰に隠されていた小型カメラ2台を見つけ､市教委を通じて警察に通報した｡カメラを発見した当時は､2年生が3時間目の水泳授業のため着替えている時間帯だった｡小型カメラは手の平サイズの市販品で､レンズが見える状態で設置されていた｡

警察によると､女性を撮影したとみられる静止画が確認できたが､外部へ流出した可能性は極めて低いという｡男性教諭は今年度採用されたばかりで､同校の2年生の担任を務めていた｡警察は余罪があるとみて捜査を進めている｡

市教委は｢本市に在籍の教諭が起こした不祥事により､公教育に対する信頼を裏切るような事態を招いてしまい､申し訳ありませんでした｡当該小学校の児童たちの心のケアに万全を期するよう､取り組んでまいります｡｣とコメントした｡

7月1日午後7時､事件を受け､USAくろしおセンターで保護者を対象にした緊急の説明会が開かれた｡説明会は非公開で行われ､参加した約30人の保護者に対して学校側から謝罪があったが､事件の詳しい説明はなかった｡保護者は｢盗撮していた場所とか教えてくれという質問がでたが､やはり何も教えられないの一点張り｣だったとしている｡

2025年度を含む過去5年間で､高知県内で教員が懲戒処分を受けた事案は27件発生し､そのうち13件がセクハラや盗撮などのわいせつ事案だという｡土佐市教育委員会では今後､市内の小中学校12校を対象とした校長会を開き､再発防止に向けた対策について話し合いを進めるとしている｡

参考資料

“『教職員は聖職者みたいな考え方は改めないと…』小学校教諭が盗撮の疑いで逮捕 保護者の思い【高知】” RKC高知放送 (2025年7月2日) 他

•