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2022年(令和4年)8月、富山県の本郷町保育園の女性保育士2人(いずれも20歳代)は、1歳と2歳の園児4人に対し虐待を行った。1人の保育士は、園児の右腕を引っ張り引き摺る、逆さ吊りにして体を引き摺る、物置に閉じ込めるなどの行為を行い、もう一人の保育士は、2歳の園児が座っている椅子を引き抜き、尻もちをつかせたという。虐待を受けた子どもの1人の母親は、当時の子どもの様子を振り返り、「(子どもが本郷町保育園にいるときは)休みまでの日を数えていた。今日は行きたくない、ということも多かった。虐待していた保育士も許せないが、園長も同じくらい許せない。」と話している。2人の保育士は警察の調べに対し「暴行のつもりはなかった」と容疑を一部否認している。
12月、富山県警は女性保育士2人を暴行容疑で書類送検した。
虐待の発覚から1週間以上がたった12月10日、初めて保護者説明会が開かれ、風間宣夫園長は複数名の職員から虐待の報告を受けていたと話した。
12月13日午前10時過ぎ、同園に重大な事故などが発生した場合に行う特別監査が入った。市は園長や保育士に聞き取りなどを行い、適切な保育がされていたかを調べ、虐待行為をめぐる実態解明を進める方針という。
同園では、2021年12月にも不適切な保育が指摘されていた。園内には監視カメラも設置されていたが、園長らが日常的に動画を確認するようなことはしていなかった。これについて保育士で育児アドバイザーのてぃ先生は「それを見る人間とか、後で確認するっていうルーティンがなければ設置の意味がない」と指摘し、「保育士さんたちの人手不足も深刻なんですけど、園長先生たちの人材不足も大変なことになっているんです」と経営構造にも問題点があるとした。人手不足で、園長本人が保育士として働くことが「ざらにある」ため、「園全体を管理する人間がいない」と保育士だけの問題ではないとした。
参考資料
“虐待受けた園児「休みまでの日を数えて…」富山市の認定こども園に“特別監査” 20代女性保育士2人は“暴行”で書類送検” FNNプライムオンライン (2022年12月13日) 他