大阪市立小学校暴力的指導事件

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大阪市立小学校で同級生からの暴力などで体調を崩していた男子児童は、学校から障害のある児童を対象にした特別支援学級での指導を再三にわたって提案された。男子児童に知的な障害がないことなどから保護者は拒否していたが、学校側は保護者に知らせずに男子児童を1年半にわたり別室に隔離し、プリントとNHKの動画視聴などをさせて授業の代わりとしていた。別室での個別指導の申し出について、教頭は「児童からの申し出」としているが、児童は「教頭からの執拗な勧誘があった」と証言している。

2022年5月に男子児童に対する隔離授業が報道され、更に市教委から学習支援のために派遣されていた非常勤職員が職員室で男子児童に馬乗りになって暴行を加えていたという事件も明らかになったが、市教委は公表していなかった。児童は保護者の指摘でクラスに戻ってからも、1年半の隔離により学習面での遅れが目立っているという

事件の経緯

2018年(2年時)、男子児童は特定の同級生から、通りすがりに言葉もなくいきなり鳩尾を殴られたり、廊下で急に背後から飛び蹴りをされたり、筆箱を投げられるなどの暴力を受けた。同級生との関係から男子児童の精神状態が不安定になり、授業に集中できない状態が続き、保護者はトラブルの原因である同級生と離れて授業を受けさせることを求めたが、同校には1学年1クラスしかなく、障害のある児童を対象にした特別支援学級での指導を男子児童に提案した。男子児童に知的な障害がないことなどから、保護者は再三にわたる提案を拒否した。

市教委の非常勤職員による男子児童への暴行のイラスト
市教委の非常勤職員による男子児童への暴行のイラスト
画像出典:FNNプライムオンライン
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2019年(3年時)、男子児童が教頭に悩みを相談していたところ、他の生徒とトラブルを起こしたと勘違いした市教委から学習支援のために派遣されていた非常勤職員(60歳代)は、多くの教師がいる職員室で、男子児童を問い糺した。男子児童は否定したが、非常勤職員はそのまま椅子ごと倒し、馬乗りになって両腕を押さえ付けた。その後も校長や教頭の静止を聞き入れず、5分ほどにわたり馬乗りを続けたという。男子児童は何度も「離して」と振り払おうとしたが、振り払うことができず、暴行の隙間に呼吸をしなければならなかった。
この事案を受け、保護者は学校に説明を求めたが、非常勤職員から謝罪等はなく、「自分がやったことは正しい行為で、自分が教えていた時代では当たり前のことだ」と言っていた。その後、非常勤職員は暴行容疑で書類送検されたが、不起訴となり、自主退職した。

2020年(4年時)、男子児童と同級生のトラブルは少なくなり、保護者は安心していたが、男子児童はクラスとは別の教室に隔離されていた。副担任による個別授業は、クラスから離れた教室で、授業のほとんどは算数と国語のプリントをするだけだった。理科と社会はタブレットでNHKの動画などを見たりしていた。体育とか実験があれば「面白そうやけど行く?」と聞かれて行っていたが、そういうことも言われなくなった。

2022年2月(5年時)、男子児童は体調を崩し、男子児童が同学年の子どもと遊ぶことが全く無くなったことを心配していた母親が学校の様子を尋ねると、男子児童は「別の個室にいるだけで、友達には一切会っていない」と話した。保護者の知らない間に男子児童は約1年半にわたって別室に隔離されていたことが発覚した。

別室での個別指導について、教頭は保護者の意見を尊重して特別支援学級ではなく普通学級で行ったとし、保護者に伝えなかったのは「児童が保護者に話すと思っていた」とした。別室での個別指導の申し出については、教頭は「児童からの申し出」としているが、児童は「教頭からの執拗な勧誘があった」と証言している。

児童は「勉強できないみたいな感じになってた。先生が言うには。プリントも次に進みたいと言っても、「まだここやっとき」と言われて、自分が頭悪いから次に進まれへんのかなと思ったりして」と話し、児童は保護者の指摘でクラスに戻ってからも、1年半の隔離により学習面での遅れが目立っているという。

2022年5月に男子児童に対する隔離授業が報道され、市教委の非常勤職員による男子児童暴行事件も明らかになった。この事案について、市教委は「不適切な対応だった」と認めたが、非常勤嘱託職員は所謂「契約社員」であり、処分の概念がないとして公表しなかった。市教委は2022年5月19日に「『契約社員なので処分の概念がない』という説明は間違っていた」とし、元職員が不起訴となっていることなどを理由に、公表しなかったこと自体に問題はないとした。大阪市の松井一郎市長は、この事案について「不適切には違いないと思います。そういう悪いネガティブな情報こそ、しっかりみんな共有すべきだし、そこを隠そうとするのはダメだと思う」と話し、第三者の専門家チームを学校に派遣し、1年半の隔離の問題と合わせて暴行問題についても検証するとした。

参考資料

いじめ被害児童を1年半「別室隔離」 小学校で何が?校長と教頭を取材 市教委職員による“馬乗り”暴行も公表せず【大阪発】FNNプライムオンライン (2022年5月29日) 他

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