聖カタリナ学園高校硬式野球部集団暴行傷害事件

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2021年(令和3年)11月と2022年(令和4年)5月の2度にわたり愛媛県の私立聖カタリナ学園高等学校硬式野球部の寮で集団暴行事件が発生し、被害に遭った男子部員5人は、いずれも心や体に傷を負い、3人は愛媛県外へ転校を余儀なくされた。

2022年11月17日 調査委員会は、同校には「暴力を当然視する空気があり、罪の意識が希薄だった」と指摘し、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に該当すると認定した。部員数74人(2022年5月現在)に対して指導者が4人と少なく、相談体制が機能していなかったとした。

事件の経緯

2021年11月の事件

1年と2年の部員4人が「スマホの使用ルールを守らない」などとして1年生1人に暴行し、被害者は腕や脚に打撲を負った。

2022年5月の事件

集団暴行された被害者の脛に残るスパイクで殴られた痕(2022年7月)
集団暴行された被害者の脛に残るスパイクで殴られた痕(2022年7月)
画像出典:毎日新聞

5月18日午後5時頃に松山市郊外にある寮の一室で、1年と2年の部員9人が点呼に遅れた1年の特待生3人に対して約1時間にわたりバットやスパイクで腹や脚を殴る蹴るなどした。ルーレットを回し、出た数に応じて殴る回数を決めていたという。被害者は2週間の打撲などと診断され、7月に転校した。2022年7月現在も体に傷痕があり、左腕が肩より上がらないという。寮の実態を指導者に報告しようとした2年生も暴行された。

学校の対応

2022年5月 問題発覚後から活動を停止し、部員らは一部を除いて自宅待機した。副校長は「問題が起きてしまい非常に遺憾。心配をおかけし、おわびを申しあげたい」と話した。

6月 5月に起きた事件について「生徒間の不祥事」として公表したが、暴行であることや人数など詳細は明らかにしなかった。

7月21日 新聞報道を受けて、校長名で「被害者ご本人及び保護者様には、御心情をお察し致し、深くお詫びを申し上げさせていただきます」とした謝罪を含む文書を報道機関に公表した。

この事件は、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」の疑いがあるが、愛媛県は同校から報告は受けておらず、同校は「突発的事案」との認識を示し、2022年7月現在でいじめとは認めていない。被害部員の弁護士は「転校を余儀なくされており、いじめであることは明らかだ」と批判している。監督と部長は辞任する意向。

8月 寮に防犯カメラを増設し、泊まり込みで生徒の世話をする寮監を雇うなどの対策を実施した。顧問として復帰していた元監督は、後任が決まれば指導から身を引くという。

11月17日 日常的な暴行に学校が気付けなかったなどとする第三者委員会の報告書を公表した。同校は被害者に謝罪し、2年間は自宅から通学できる生徒だけに入部を制限するとした。校長は「生徒や教員全体が意識を変え、『暴言•暴力•いじめをなくす』ことを第一に再発防止を徹底する」とコメントした。

調査委員会

調査委員会の設置•調査内容

2022年6月 同校は保護者からの相談で事態を把握し、弁護士らでつくる第三者委員会を設置して調査を進めた。

報告書

2022年11月17日 同校には「暴力を当然視する空気があり、罪の意識が希薄だった」と指摘し、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に該当すると認定した。部員数74人(2022年5月現在)に対して指導者が4人と少なく、相談体制が機能していなかったとした。

参考資料

ルーレットで殴る回数決定、スパイクで殴打…聖カタリナ高野球部に「暴力を当然視する空気」讀賣新聞 (2022年11月18日) 他

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