広陵高校硬式野球部員集団暴行傷害事件(2)

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2015年(平成27年)9月18日、広島県の私立広陵高等学校の硬式野球部に所属する男子生徒(高校1年生)は、上級生3人から部室で正座を強要され、手を後ろに組まされて殴る蹴るの暴行を受けた。3人は「顔はバレるからやめとけ」とボディを狙っていたが、うち1人はスパイクの鉄金具で顔面の右側、こめかみの辺りを殴った。男子生徒は意識を失い、気付いたら病室にいた。男子生徒は右半身麻痺の診断を受け、手をグーパーできない、足は痺れて歩けない状態になり、車椅子での入院生活を送った。

翌朝、コーチから連絡を受けた男子生徒の両親は病院に到着したが、病院には学校関係者は誰もいなかった。コーチに電話すると「今日は公式戦なので」と言い、父親は「部員の入院より試合の方が大切なんか」と怒鳴った。事件後2日経ってようやく当時の部長と監督が病院に来た。監督は両親が病室を出たタイミングで「お前、部室の扉で挟んでどんくさいのぉ」と言い、男子生徒が否定しても「扉で挟んだんやろ。嘘つくなよ」と言った。男子生徒はその言葉に驚いたが、まだ同校で野球を続けたいと思っていたので、途中から「はい、そうです」と従ってしまった。その後、不審に思った高校野球経験者の兄に「扉で挟むわけない。正直に言うてみ」と聞かれ、男子生徒は初めて暴力の件を打ち明けた。兄から話を聞いた両親が学校に再度、連絡を入れたが、約2か月間の入院の後の退院の報告時に監督から「どうせ嘘じゃったんじゃろ?」「両親が過保護や」などと言われた。男子生徒はその言葉を聞いて「そんなん言う奴を信じてついていくって無理や。野球なんかもういいわ」と思った。

男子生徒の麻痺は年内に回復したが、翌年に野球部員から麻痺を揶揄する言葉を掛けられ、殴り合いの喧嘩を起こしてしまう。この騒動で2016年3月に同校は日本学生野球協会から1か月の対外試合を禁じられ、この騒ぎが発端となり再び部員から暴力を受けた。

男子生徒は2年生に進級する同年4月に転校した。日本高野連が定める「大会参加者資格規程」では、転入後1年は公式戦に出場できないが、例外規定として〈止むを得ず転入学したと認められるもので、本連盟の承認を得たものはこの限りではない〉とされている。男子生徒の父親によると、暴行を受けた男子生徒の身体の跡を見た医師からは「被害届を出した方がいい」と言われたが、学校側と「警察に報告して表に出すか、暴力を認めて転校するか」を話し合った結果、学校と高野連が暴力などの問題を認め、男子生徒は転校後すぐに公式戦に出ることができた。

同校はメディアに対し、男子生徒への暴力問題は「存在しません」とし、「自主練習中の偶発的事故により頭部を打ち、車椅子生活であった時期がある」と回答している。男子生徒の転校については「時期が異なる2016年の暴力事件の被害を受けたことがきっかけ」であり、日本高野連からは処分を受けたと説明している。

男子生徒は取材に対し、「入部から最初の2,3か月は指導期間のようなもので、試合に出られない上級生が1年生の指導係を担当していました。陰湿だなと思ったのは、指導係の3年生が『あいつはたるんどる』と別の3年生に伝え、3年生から指示を受けた2年生が1年生に暴力を振るう構図。そういう権力の図式がすでに存在していました」「今回の子(2025年1月21日,22日に起きた広陵高校硬式野球部員暴行傷害事件(4))が転校先で僕のようにちゃんとした高校生活を送れることを祈るばかりです。◯◯監督がまだ指導を続けると、こういう生徒がまた増えると思います。ちゃんと問題を認めて謝罪会見を開き、潔く辞めてほしいと思います」と話している。

参考資料

【殴られて右半身麻痺に…】広陵高校野球部、10年前にも起きていた暴力事案を告発 病室で監督が発した非情すぎる一言 問題が公に説明されにくい構造NEWSポストセブン (2025年8月17日) 他

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