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2018年(平成30年)7月17日午前8時過ぎ、埼玉県の所沢市立南陵中学校の男子生徒Aさん(中学1年生)は、担任の女性教諭(30歳代)から傷害事件の加害行為の疑いを掛けられたことなどを苦にして、高層住宅から飛び降り自死した。
同月3日、1年生男子6名が授業で使用していた針金(アルミ線)を勝手に持ち出し、擦るなどして熱して他の生徒の肌につけて反応を楽しむ事件が起きた。Aさんは加害側の一部の生徒の「◯◯(Aさんの苗字)もやった」との証言により、「加害側」として呼び出された。Aさんの保護者によれば、Aさんは家で「やってないのに、なんであんなに怒られたんだ」と話していたという。担任教諭は「あなたもやったのではないか」と執拗かつ感情的に責め立て、Aさんが泣くまでヒステリックに迫り、最後にやっと「やっていない」と判断してもらったという。
2019年7月29日、公表の遅れについて、市教委は当初、遺族から「大ごとにしないでほしい」と言われ「公表してほしくないと解釈した」と説明した。その後、遺族から「(市教委の)認識は間違っている。家族に問題があったかのような誤った情報が流れているので、正しい場を伝えてほしい」と要請されたとした。
調査委員会
調査委員会の設置•調査内容
2018年8月 第三者委員会を設置。
調査報告書•その後
2019年3月、中間報告では、同級生らへのアンケートや聞き取りの結果、いじめは確認できず、家庭にも原因はないとした。自殺原因は特定できていない。
担任だった女性教諭は熱心に指導していたものの、感情的な面があり「生徒と同じ立場で泣いたり怒ったりしており、幼さがあった」としている。
2021年3月23日、第三者委員会が報告書を提出した。
担任だった女性教諭の指導について、「客観的に見ると熱心で、生徒に近いところにいたが、生徒と同じ立場で泣いたり怒ったりする幼さがあった」との指摘した。また、家族や友人らの証言から、当該生徒が教師-特に担任を疎ましく感じていたことは間違いなく、担任の言動には当該生徒に否定的な影響を与えていたものがあり、理不尽と感じたり、大きなストレスになっていた可能性は高いと指摘したが、自殺との因果関係は不明とした。同級生らへのアンケートや聴き取りの結果、いじめは確認できず、家庭にも原因はないとした。
※報告書の掲載期間は、2021年3月23日から2022年3月22日までの1年間
遺族の所見には、「息子の葬儀直後に自宅に集まってくれた息子の友人達からは『担任のせいだ』『担任に目をつけられていた』との言葉が多数出ていました。しかしながら第三者委員会の調査に対してはそのような意見が消え失せています。」と書かれている。
同校では2017年7月10日に所沢市立南陵中学生自死事件と、2019年7月5日には所沢市立南陵中学生殺人事件が起きている。