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2013年(平成25年)11月1日、神奈川県相模原市立中学校の男子生徒(中学2年生•13歳)が、中学に入学した2012年4月以降、複数の生徒から断続的に暴言や暴行を受けていたことを苦にして自宅で自死を図り、10日後に死亡した。
男子生徒は小学校時代に発達障害と診断されたが、保護者が中学校に「言わないでほしい」と伝えていた。
学校は保護者の希望もあり、在校生に病死と発表していた。
市教委は全教師に聞き取り調査を実施し、同級生にアンケートを取ったが、いじめの有無は確認できなかった。
調査委員会
調査委員会の設置•調査内容
2015年1月 いじめの疑いが晴れないことから、保護者が経緯の究明を求める。再調査を要望した。
2月19日 市教委は、いじめ防止対策推進法に基づいて、2014年4月に設けられた調査委員会に諮問することを決定した。
3月 第三者調査委員会を設置した。
3月 市教委は、同級生の卒業前に、同学年の生徒に自死だったことを明らかにしたうえで、アンケートを実施した。
教職員や市教委職員、遺族ら計17人への聞き取り調査を行った。
計12回の会議。
調査委員
教育専門家や弁護士、医師ら4人
調査報告書
2016年3月25日 全50頁
調査の結果、男子生徒は中学に入学した2012年4月以降、複数の生徒から断続的に「俺を不快にさせるな」「社会の迷惑だから消えろ」などの暴言の他、蹴られるなどの暴行を受けていた。自死を図った当日も、リュックを押されて転倒していたという。
調査委員会は、「トラブルが続き、心の苦痛が累積した場合はいじめになる」として、10件のトラブルのうち8件をいじめと認定。「いじめが自殺の一因」としたが、いじめとみられるトラブルが集中していたのは2年生の4月までで、その後退部しており、「いじめだけが自殺の原因とは断定できない」と結論付けた。
一方、アスペルガー症候群に対する教員側の理解が不十分で、当該生徒をトラブルメーカーとしてとらえがちになっていた面は否めないとし、「学校がいじめへの対応を行っていれば、男子生徒の自殺を防ぐことができた可能性は否定できない」とした。
事件のその後
2016年11月 「相模原市子どものいじめに関する調査委員会の答申への対応について」(PDF:23KB)