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2010年(平成22年)7月24日、福岡県太宰府市の私立筑紫台高等学校の男子生徒(高校1年生•15歳)は、剣道部の複数の上級生から、叩かれたり、蹴られたり、「死ね」と言われるなどの暴行を受けたことを苦にして、同校の体育館3階の廊下で首吊り自死を図り、3日後に死亡した。男子生徒は数日前から、母親に「部活がつらい。辞めたい」とメールを送っていた。
3年生数人が「部活動の指導」として、自殺した生徒を含む下級生を平手打ちしたり、正座させるなどしていたことが判明した。学校側が「部活動の上級生から“行きすぎた指導”があった」とする報告書をまとめた。しかし、学校側は上級生の不適切行為を認めたものの、いじめとは断定せず、自殺との因果関係も不明とした。
生徒の父親によると、学校からは原因調査や再発防止に関する文書は開示されず、学校が県に提出した報告書の内容も県に情報公開を請求して初めて知ったという。
学校側の主張
2013年に起きた筑紫台高校生自死事件の裁判の2019年3月19日の弁論準備手続きで、生徒の自死について、「上級生による行き過ぎた指導はあったが、顧問が上級生に謝罪させるなど、その都度解決しており、自殺と因果関係は認められなかった」と主張した。
事件のその後
2019年2月 2013年に起きた筑紫台高校生自死事件の裁判で、生徒の遺族は、「学校が部活動でのしごきに適切に対応していれば息子は死なずに済んだ。息子の死を教訓にしていれば◯◯さん(2013年に起きた筑紫台高校生自死事件の被害者)の自死は防げたはずだ」と訴える陳述書を作成した。(いじめを巡る訴訟で、以前に自死した別の生徒の遺族が、学校の再発防止策の不十分さを訴えるのは異例。)