横浜市立中学生傷害事件

2015年(平成27年)6月､神奈川県の横浜市立中学校の女子生徒(中学2年生)は､同級生の女子生徒5人に2回にわたって校外の多目的トイレに連れて行かれ､上半身を触られたり､服を脱ぐよう要求されたりした｡同級生の1人が一部始終をスマートフォンで撮影し､動画を5人で共有したうえ､同級生に転送するなどした結果､同学年の男子生徒や近隣中学校の生徒まで拡散した｡女子生徒は不登校になり､その後､転校を余儀なくされた｡

学校は6月末に同級生の保護者から連絡を受けるまで､事態を把握していなかった｡学校は対策委員会を開くとともに警察に通報し､市教委にも報告した｡警察は児童相談所に通告した｡

2020年3月6日､横浜市教育委員会はいじめ防止対策推進法に基づく重大事態調査の結果､女子生徒に対するいじめを認定し､被害生徒の精神的ケアも含め､学校､教育関係者らだけでの対応には限界があると指摘した｡被害生徒側が申し立てるまで､市教委がいじめ重大事態として扱わなかった点も問題視した¹｡

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1. “女子中学生の服脱がせ､動画撮影し拡散　横浜市でいじめ” カナロコ (2020年3月6日)