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2021年(令和3年)10月上旬、兵庫県姫路市内を練習拠点とする硬式野球の中学生クラブチーム「まるはり姫路ベースボールクラブ」(事務局•兵庫県加古川市)の総監督の男性(58歳)は、選手に平手打ちや足蹴りなどの暴行を加えていた。総監督は神戸新聞の取材に暴行を認め、「指導の一環でやってしまった。今は後ろめたい気持ちもある」と話した。
神戸新聞が入手した動画には、総監督が選手の胸ぐらを掴んだり、「なめくさっとんか」と怒鳴りながら頬を3回叩いたりした後、足蹴りをする様子が写っていた。関係者によると、総監督は練習の振り返りなどを記すノートが未提出だった選手数人を長時間にわたってグラウンドの脇に正座させた後、その中の1人に暴行を加えたという。この選手の正座は数時間に及んだといい、総監督は体罰を加えた理由について「そもそもノートを書いておらず、正座中もグラグラして反省の色が見えなかった」などと説明した。「一生懸命に面倒を見てきたからこその行為だった」と釈明する一方、「今回以外に手を上げたことはない」と話した。
同チームは「高砂ベースボールクラブ」として2016年に発足し、選手は姫路を中心に但馬や東播地域などから集まり、県内外の強豪校へ進んだOBもいる。チームが加盟する日本ポニーベースボール協会(東京)の広報担当者は「体罰の追放はリーグでも重視しており、今後、事実関係を確認する」とした。
【スポーツ現場での体罰問題に詳しい南部さおり•日本体育大学教授(スポーツ危機管理学)の話】
強豪校への進学を目指すクラブチームでは親も厳しさを求め、旧態依然とした指導になりがちだ。問題の根幹には大人による価値観の押し付けがあり、「体で覚えさせる」「信頼関係があるから問題ない」との考えから体罰が起こりやすい。抑止のためには、チームの所属連盟が対外試合を長期間停止するなど処分の厳罰化が必要。公的機関が相談窓口を設置し、クラブチームの問題に対応できるような仕組みも求められる1。
- “「なめくさっとんか」中学硬式チーム総監督が選手に暴行 足蹴りや数時間正座 兵庫•姫路” 神戸新聞 (2021年11月28日)