Is info on this listing outdated? Are you owner of this business? Register and claim it now.
2021年(令和3年)6月、千葉県の市川市立中学校に通う女子生徒(中学3年生)が所属していた剣道部の活動中、部員生徒の稽古の様子に不満を持った顧問の教諭に女子生徒の友人は押し倒され、そのまま竹刀で打たれ、女子生徒も繰り返し押し倒され転倒させられ、打撲の軽傷と診断された。女子生徒は教諭から中学生に禁止されている喉を狙う「突き」も受けたといい、「怒っていて何をするか分からないから稽古に来なくていい」「総体のメンバーから完全に外れた」などの暴言も受けた。
当日教諭から女子生徒の母親に「稽古中に倒してしまい腰を打ったかもしれない。私も怒っていたので」と電話があった。こうした電話は過去になかったという。母親は部活が終わる頃に迎えに行くと女子生徒の様子がいつもと違っており、車に乗ると泣き始めたので驚き、事情を聴いた。母親は「総体に出たいから大ごとにしないでほしい」と女子生徒に言われたが、見過ごせず、学校にすぐ相談した。後日、教諭と教頭から母親に説明と謝罪があったが、女子生徒から聞いた話と食い違いもあり、納得できなかったという。母親は「親として娘のことを信じているが、剣道場には生徒と教諭だけ。教諭が言い訳したら体罰はなかったことになってしまう」と憤っている。
当初、学校側からは「不適切な行為だった」と謝罪されたが、女子生徒の母親は体罰ではないのかと学校側の対応に疑問を持ち、市教委や県教委にも相談した。1年半後、市教委は生徒2人への体罰を認め、教諭を訓告の処分とした。女子生徒側には市教委からこの処分について説明があったが、処分の文書は見せてもらえなかった。
2025年、千葉日報の取材の過程でこの事案の情報公開請求をしたところ、訓告の文書が開示された。県教委によると、教諭などによる体罰などが起こった際、公立学校の教諭への懲戒処分は県教委により行われ、原則公表されるが、懲戒処分に至らない処分は公表されず、各市町村教委は調査の結果、懲戒処分に至らないと判断すれば、市町村教委レベルで処分をすることができる。この体罰事案における教諭の訓告処分は懲戒処分ではないため、公表されなかった。
女子生徒の母親は「これを見て本当に処分されていたんだなって。でも『体罰』なのにどうして懲戒処分じゃないのか」「娘のけががひどくなくてよかったが、だから軽い処分だったのかな」と悔しさを滲ませ、「本当に体罰根絶を目指しているのなら、きちんと公表してほしい。」と話している。
文部科学省の「公立学校教職員の人事行政状況調査」によると、2019~23年度の千葉県内の教職員に対する体罰での処分は25件、うち13件は原則公表されない「訓告等」だっ1。
- “体罰なのに処分“非公表” 中学剣道部で押し倒し•禁止の「突き」 母の訴え「体罰根絶するなら明らかに」 【ちば特 千葉日報特報部】” 千葉日報 (2025年12月1日)