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宮崎市立田野中学校に通っていた女子生徒(中学1年生)は、2018年(平成30年)4月の入学直後から冬にかけて、複数の同級生から箒で叩かれたり、トイレに閉じ込められるなどの暴行や、悪口を言われるなどの精神的暴力を受けて、自死しようとしたこともあった。
女子生徒は9月頃に担任に相談し、アンケートでもいじめ被害を申告したが長期間放置され、学校側が動いたのは女子生徒が登校できなくなった2019年1月以降で、担任は家に勝手に上がり込み生徒の布団をめくる不適切な対応もした。女子生徒は卒業まで別室への登校を余儀なくされた。
市教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断した。
調査委員会
調査委員会の設置
市教委は第三者委員会を設置した。
調査報告書
2021年3月、調査委員会は、女子生徒が複数の生徒から「きもい」と言われたり、箒で足を叩かれたり、霧吹きで水を掛けられてスカートを汚されたりといったいじめを受けたことを認定し、「(女子生徒から被害の申告があった)初期段階で情報共有に不十分な点があり、組織的な対応の初動が遅れた」と指摘した。
民事損害賠償請求訴訟
提訴
2022年10月13日、女性は同級生にいじめを受けた際の学校の対応が遅く、内容も不適切だったとして、宮崎市に100万円の損害賠償を求めて宮崎地裁に提訴したことが明らかになった。
一審(宮崎地裁)
2022年10月12日の第1回口頭弁論で、市側は請求棄却を求めた。
2025年3月6日、宮崎市は▽女性が発した被害に関するサインを教職員が的確に受け止められず、被害を早期に把握して対処できなかった▽被害に対し組織的な対応ができなかったーーことなどを認めた上で、卒業するまで2年3か月間、別室登校をした女性について、本来の教室への復帰がかなわず、平穏な中学生活を送れなかったことを深刻に受け止めることを表明するなどの内容で和解が成立した。
3月14日、女性は記者会見を行い、「和解について全て受け止めきれているかと言われるとそうではない。私の願いはいじめが学校からなくなることで、裁判が少しでも役に立つことを心から願っている」と語った。
同日、市教委は和解成立について、「本件を契機とし、関係職員、児童•生徒、保護者に対し、いじめ防止対策推進法などの内容、趣旨の周知の徹底を図るなど、教育行政の改善に努める」などとコメントを出した。
参考資料
“中学校いじめ訴訟、宮崎市が早期対応できなかったことを認め和解…元生徒「裁判が役に立つことを願っている」” 讀賣新聞 (2025年3月15日) 他