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2021年(令和3年)12月、兵庫県の芦屋市立精道小学校1に通う女子児童(小学4年生)は、同級生から「死ね」などの悪口が書かれたメールを見せられ、精神的に不安定になり、2022年2月に欠席が30日を超え、重大事態の目安に達したが、学校側は対応せず、同年7月にようやく認定した。女児は5年生の3学期に市外に転校を余儀なくされた。
女児は摂食障害や抑うつ状態と診断されて、現在も通院を続けているという。
2024年7月16日 女児と保護者は学校や市教委の重大事態の認定が遅れるなど、市の対応の遅れによって、いじめの被害が深刻化•長期化し転校に至ったなどとして、市に対し慰謝料など約540万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。
事件の経緯
2021年12月 女児は同級生から「消えろ」「死ね」「吐き気がする!」「地獄へ落ちろクソゴリラ」などと自分への悪口が書かれた携帯電話のメッセージを見せられるなどのいじめを受けて不登校になった。
保護者は、校内でこの同級生が女児に接触しないように学校に指導を求めたが、学校側は対応しなかった。その後も同級生が何度も近づいてくるなどして、女児は摂食障害になるなど体調が悪化した。(「(小学5年時の診断で)低栄養による不整脈等が起きる可能性がありますと。命に関わる可能性があると告げられた」(原告代理人))
保護者は「学校は極力『いじめ』という言葉を使わずに話をしていたと思います。友達同士のトラブルと。学校って何もしてくれないんだと思いました」と話している。
7月 「いじめ防止基本方針」では、いじめの疑いで年間30日以上欠席した場合を重大事態に認定する目安としている。女児は2022年3月末までに49日間欠席したが、学校側は3か月以上対応せず、いじめの存在を把握してから約7か月後にようやく「重大事態」と認定した。また同方針では、いじめによる不登校の場合は認定後速やかに市教委から首長への報告を求めているが、市長(当時)への報告は約2か月後の2022年9月だった。
2022年春(5年生の3学期) 女児は転校を余儀なくされた。
調査委員会
調査委員会の設置•調査内容
2022年11月 市は第三者委員会を設置した。
調査報告書
2023年12月 女児側が訴えた10件の行為の内、誹謗中傷の文面を見せた行為など5件をいじめと認定し、学校がいじめ発覚から7か月後に「重大事態」と認定したことについて、欠席日数などから発覚のおよそ2か月後には認定すべきだったと指摘し、「いじめの対応は消極的だった」などと学校と市教委を批判した。
民事損害賠償請求訴訟
提訴
2024年7月16日 女児と保護者は、学校や市が消極的な対応に終始したことで、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」の認定が大幅に遅れて、いじめが何度も再発し、被害が深刻化、長期化して、その結果、転校を余儀なくされるなどの精神的苦痛を受けたなどとして、市に慰謝料など約540万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。
提訴後の会見で保護者は、「加害者が守られ、娘だけがいろいろなものを失って苦しんでいる。摂食障害と(これに起因するとみられる)体重の減少は一定程度改善したものの、心の傷は深いまま。中学生となって学校には通えるようになったが、今も通院している。転校したから終わりではない。学校や市の謝罪もなく、ずっと気持ちを踏みにじられている。本当に子どもに寄り添っていたのか、これまでの対応を見直し、根本的に変わってほしい」と訴えた。
保護者によると、女児は「大人(先生)、学校は信用できない。二度と行きたくない場所」と話しているという。
市教委は「コメントできない」としている。
参考資料
“芦屋小4いじめ、重大事態で対応遅れ 欠席日数基準超えも3カ月以上認定せず 市教委も2カ月間、市長に報告なし” 神戸新聞 (2023年11月13日)
“芦屋市立小でいじめ、不登校になり転校 女子児童と保護者、市を提訴「いろんなもの失った」” 神戸新聞 (2024年7月16日)
“【速報】同級生から「死ね」「地獄に落ちろ」文面見せるいじめで転校 保護者ら芦屋市を提訴 “重大事態の認定が遅れ被害が深刻化” 保護者「娘は先生を尊敬していたが…信頼しなくなった」” MBSNEWS (2024年7月16日)
“いじめ把握から7か月で“重大事態” 余儀なく転校「学校信用できない」女子児童と保護者、芦屋市提訴” ラジオ関西トピックス (2024年7月19日)
- “【独自】芦屋市で小4女児いじめ被害「重大事態」認定 保護者「遅すぎると思います」” MBS NEWS (2023年11月8日)