八戸学院野辺地西高校生自死事件

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2019年(平成31年)1月16日、青森県の私立八戸学院野辺地西高等学校の男子生徒(高校2年生•17歳)が自死した。
部屋に残された教科書の間からは「死ね」と書かれた紙が発見されており、亡くなる前年の夏頃にはワイシャツの背中に靴跡をつけて帰ってきたことがあったという。

学校側は全校集会を開いて男子生徒が自殺したことを告げ、全校生徒にアンケートするなどして調べたが、いじめの有無は確認されていないという。

2020年7月30日 第三者委員会は「学校でのいじめは認められず、自殺の原因は度重なる失恋の悩みと考えられる」とする報告書を学校側に提出した。

2021年3月30日 再調査委員会は、男子生徒の教科書に「死ね」と書いたノートの切れ端が残っていたことや、友人から使い走りをさせられていた事実など4項目をいじめと認定し、男子生徒が「一連の行為で心身の苦痛を感じたものと認められる」とした。

調査委員会

調査委員会の設置•調査内容

2019年8月 学校を運営する学校法人光星学院(八戸市)は遺族の要請を受け、弁護士や臨床心理士ら4人でつくる第三者委員会を設置した。

調査委員

弁護士や臨床心理士など4名
委員長:木下晴耕弁護士

調査報告書•その後

2020年6月 第三者委員会は遺族に対し、「学校でのいじめは確認できなかった」とする最終報告書を近くまとめる方針であることを伝えた。

2020年7月30日 第三者委は、「学校でのいじめは認められず、自殺の原因は度重なる失恋の悩みと考えられる」とする報告書を学校側に提出した。

生徒の死後、生徒の教科書から「死ね」と書かれたメモが見つかったことについて、報告書は、メモの存在は認めながらも、「記述を文字通り捉えて深刻に受け止めたものとも、何らかの苦痛や嫌悪感を抱いたものとも認められない」などとして、いじめには当たらないとした。
「生徒が帰宅した際、着ていた服に蹴られたような足跡が付いていた」という家族の証言については、客観的証拠が存在しないとして退けた。
その上で生徒に複数の交際経験があったことから、度重なる失恋に原因を求める結論を出した。

八戸学院野辺地西高等学校の重大事態に関する調査報告書(報道機関配布版)」(PDF:2MB)

再調査委員会

再調査委員会の設置•調査内容

男子生徒の遺族が県に再調査を求めた。
2020年8月21日 県は、青少年健全育成審議会を開催すると発表した。
複数回会合を開き、意見を集約して、再調査の必要性を判断する。

調査委員

部会長職務代理者:船木昭夫青森大学教授

調査報告書•その後

2021年3月30日 県青少年健全育成審議会いじめ調査部会は、いじめが自殺の要因の一つだと認めたが、直接的な原因ではなかったと結論付けた。

調査部会は2020年12月から2021年3月まで13回審議し、遺族がいじめだと指摘した友人らの言動など12項目のうち4項目をいじめと判断した。4項目の中には男子生徒の教科書に「死ね」と書いたノートの切れ端が残っていたことや、友人から使い走りをさせられていた事実などが含まれ、男子生徒が「一連の行為で心身の苦痛を感じたものと認められる」「いじめがあったと判断する」とした。

一方、男子生徒が自殺するまでの心理について、いじめの事象だけではなく、様々な人間関係で抱いた感情が境目なく関連しているとし、いじめは「自殺の一要因であると考えられるものの、直接的に自殺の原因であったとは認められない」と位置付けた。

男子生徒の父親は、取材に「いじめがあったと認められ、ホッとしている。学校にはいじめが自殺に絡んでいたことを認め、謝罪してほしい」と話した。

男子生徒のXアカウント

男子生徒のXアカウント(@pIhBPxk0JxedfB0)

参考資料

男子生徒へのいじめ認定、自殺の直接的原因でないと結論朝日新聞DIGITAL (2021年3月31日) 他

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