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2018年(平成30年)6月27日、新潟県立荒川高等学校の男子生徒(高校3年生•17歳)は、自ら学校に欠席連絡を入れた後行方不明になり、翌日の6月28日に遺体が発見された。男子生徒の自室には書き置きがあり、スマホにはいじめについてのメモが残されていた。
7月12日 校長や県教育委員会が記者会見し、複数の生徒から嫌なあだ名で呼ばれたり、SNS上で中傷されたりするいじめを受けていたと発表した。
自殺を把握した後に、聞き取りやアンケートをした結果、いじめがあったという声が複数あった。加害生徒も、聞き取りに対して反省の態度を示したという。
同校が定期的(年4回)に行っているアンケートでは、男子生徒へのいじめに関する記述はなく、本人も「悩みやいじめはない」との選択肢を選んでいた。
2020年1月30日 調査委員会は、男子生徒が2年生の時から顔にボールをぶつけられたり、LINEで脅されたりした10件の行為をいじめと認定した。男子生徒が「ストレスの逃しどころがない状態に陥り、自殺を選択した」と指摘した。
調査委員会
調査委員会の設置•調査内容
2018年9月11日 県教育委員会が設置する「県いじめ防止対策等に関する委員会」(第三者委員会)は、今回の案件を担当する専門部会を立ち上げた。(4号案件)
2018年7月~8月、男性教諭(50歳代)が、生徒の家族らに対し、早朝や深夜などに電話やメールで十数回に渡り面会を要求した。このため、家族は心身の不調を訴えた。また、同教諭は同じ頃、生徒の親族と面会した際、不適切な言動をした。
2019年3月27日 県教委は、男性教諭を減給10分の1(1か月)の懲戒処分とした。
調査委員
部会長:伊藤真理子新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授(臨床心理士)
委員:遠藤太郎新潟こころの発達クリニック(医師)
三浦修(おさむ)新潟青陵大学福祉心理学部社会福祉学科准教授
小淵(おぶち)真史(まさふみ)弁護士(新潟合同法律事務所)
小堀(こほり)彩子新潟大学人文社会科学系(教育准教授
川上克(まさる)新潟県高等学校PTA連合会前会長(新潟県立新潟中央高等学校前PTA会長)
調査報告書
2020年1月30日 報告書を提出した。
男子生徒が2年生の時から顔にボールをぶつけられたり、LINEで脅されたりした10件の行為をいじめと認定した。
男子生徒が「ストレスの逃しどころがない状態に陥り、自殺を選択した」と指摘した。
1月31日 報道各社に配布した報告書で、第三者委員会が非公開にすべきと判断した部分の内、5か所がマスキングされていなかったことが報道側から指摘を受けて発覚した。
県は遺族に謝罪し、報道各社に対し、正しくマスキングした報告書と交換するよう求めた。