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2025年(令和7年)4月17日、新潟県の五泉市立中学校の男子生徒(中学3年生)は、理科の実験を行った際、水酸化ナトリウムを持ち出し、放課後、2年生の男子生徒2人に「お菓子だ」と言って渡した。水酸化ナトリウムは小さな粒状の物で、2人は口に入れた後、すぐに吐き出して医療機関を受診し、口の中の火傷と診断された。火傷の程度は分かっていないが、2人は快方傾向で、現在(4月24日)は登校しているという。
4月24日夜、学校は臨時の保護者説明会を開き、「実験で水酸化ナトリウムを全て溶かして使い切るように指示したものの、男子生徒は4~5粒を薬包紙に包んで持ち出した後、持っていたお菓子の袋に移し替えていた。」と説明し、男子生徒は「触っちゃいけないと説明がある中で、興味を持って水酸化ナトリウムを持ち出した」と話していたことを保護者に伝えた。2時間半にわたって行われた保護者会で、保護者からは「対策はできなかったのか」といった質問が相次いだ。
この問題を受け、県教育委員会は25日、市町村の教育委員会と各学校に、薬品の危険性や具体的なリスクなどを十分に理解させたうえで使用させることや、実験後、薬品庫が確実に施錠されているか必ず確認することなどを求める通知を出した。
水酸化ナトリウムは苛性ソーダとも呼ばれ、石鹸や洗剤などの製造に使われる。強いアルカリ性で、皮膚に触れると重度の火傷や炎症を起こす恐れがあり、口に入れた場合には、胃腸を腐食して穴が開き、急性ショックで死亡することもある。
参考資料
“中学3年生が菓子と偽り劇物渡す•五泉市の学校 2年生2人が口に入れやけど” 新潟日報 (2025年4月23日) 他