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2025年(令和7年)5月上旬、兵庫県の伊丹市立小学校で、運動会のフラッグ演目の練習中に、木製の持ち手が男子児童(小学6年生)の股間に刺さり、睾丸などを損傷した。男児はトイレに駆け込んだ後、痛みとショックで20分以上気絶し、緊急手術を受けた。同校は緊急搬送せず、男児の保護者が市教委に相談するまで約3週間、市教委に怪我を報告していなかった。
事故の経緯

画像出典:神戸新聞
2025年5月上旬、伊丹市立小学校の体育の授業中、運動会のフラッグ演目の投げ技の練習中に、男児が落ちたフラッグを急いで拾った際、木製の持ち手が下着を破って睾丸に刺さった。男児は体育教諭に怪我をした部位を言えず、「気分が悪い」とだけ伝え見学した。痛みに耐えきれず1人でトイレに行き、怪我を確認すると陰嚢が捲れ、精巣が見えている状態だった。男児は痛みとショックで20分以上気絶し、意識が戻った時には体育の授業は終わっていたという。
トイレから出た男児の様子に気付いた養護教諭が声を掛けて状況を把握し、両親に「病院に連れて行く」と連絡した。同校は緊急性はないと判断し、タクシーで市立病院へ向かった。同病院は全身麻酔での緊急手術を行い、陰嚢を数十針縫った。その後、精巣機能には問題ないと診断されたという。
事故から3週間以上が経過しても、職員への周知や安全管理の見直しなどの説明などがないことに不信感を抱いた男児の保護者が市教委に問い合わせると、学校側が事故を報告していなかったことが判明した。
市教委は同校の校長から聞き取りを行い、事故後の対応について指導を実施した。市教委によると、校長は緊急搬送をしなかった理由について、「首から上のけがではなく、本人の意識もしっかりしていたため」と説明したという。
市教委は神戸新聞社の取材に「学校で起きた重大事案は市教委に報告する仕組みになっている。救急搬送しなかったことや保護者への対応も含め、同校の認識が甘かったと言わざるを得ない」とコメントし、「学校への再発防止指導や、各校での緊急時対応について意識共有を徹底する」とした1。
- “運動会の練習で小6が睾丸を損傷 20分以上気絶し緊急手術 「フラッグ」持ち手刺さる 伊丹” 神戸新聞 (2019年12月11日)