門真市立中学生自死事件

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2022年(令和4年)2月17日、大阪府の門真市立中学校に通う男子生徒(中学3年生•15歳)は、同級生からのいじめを苦にして自死した。

男子生徒は人とコミュニケーションを取るのが得意ではなかったことなどもあって、中学入学後、徐々に同級生から仲間外れにされ始めた。加害者らは生徒がムキになるという性格を利用していじめのターゲットにしていた。

2019年10月頃から2022年2月頃にかけて、生徒88人が登録するLINEグループで男子生徒に対し「臭い」と書き込んだり、Instagramに約1分間に10回以上「死ね」と連呼する動画を作成•拡散されたりした。また、SNSに「どつきまわすぞ」「しんでください」と書き込まれたり、「なんで4なないの?」などと死を望むかのような投稿をされたりした。

男子生徒は学校のいじめアンケートで何度もSOSを出し、母親も学校に訴えたが、学校側は本格的な対応を取らなかった。

2024年3月 市教委が第三者委員会の報告書を公表した。
生徒約20人が関与し、交流サイト(SNS)での中傷など男子生徒に対する計62件のいじめがあったと認定し、「いじめと自死は密接に関連があると考えられる」として自死との因果関係を認定した。学校側も組織的な対応を怠ったと批判した。

2024年8月5日 男子生徒の両親は、加害生徒11人と門真市に対して損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

事件の経緯

男子生徒は1年生の時、同学年のSNSのグループに「雨の匂い臭ない?笑」と書いたところ、「お前の方が臭い」と書き込まれ、Instagramに約1分間に10回以上「死ね」と連呼する動画を作成•拡散された。3年生になると、匿名で質問を投稿できて数日で消えるアプリで「Sine(死ね)」「Uzai(うざい)」などと投稿された。他のSNSでも「誰にも見守られず死んで下さい!」などと送られた。

いじめに関わった同級生らは20人に上り、男子生徒は1~3年時の学校のいじめに関するアンケートに「ラインなどで、いやな事を言われる時がある」などと、いじめを窺わせる回答を度々していた。母親も学校に訴えたが、学校側は本格的な対応を取らなかったため、男子生徒は「ずっと先生に相談しても一緒や」「何も変われへん」と母親に話し、「どうせ」という言葉をよく口にするようになった。

2022年2月17日 男子生徒は学習塾に高校合格を報告後、夜、自宅で自死した。

同級生らは男子生徒の死亡した後も、SNS上に「(男子生徒は)どっかいっちゃったねええ」などと投稿していた。

調査委員会

調査委員会の設置•調査内容

2022年4月22日 いじめ防止対策推進法第28条第1項に掲げる重大事態として、教育委員会の附属機関である「門真市立学校いじめ防止対策審議会」に調査を諮問した。

加害生徒の主犯格は聞き取り調査に応じず、匿名での嫌がらせなどをいじめと認定することは困難であったが、友人らの協力で入手した加害生徒らのLINEのトーク履歴をまとめたノートには男子生徒への誹謗中傷が繰り返されていた。

【事例1】2021年10月5日のトーク内容
下校後に鬼ごっこをしていた際、わざと被害生徒を置き去りにした。その理由については「こいつ一生ついてくるもん」「ゴールデンフィッシュ」「金魚の糞」と書かれていた。

【事例2】2022年2月20日(被害生徒の死亡3日後)のトーク内容
「まぁまじのことゆうとさ何が悪いん?w」「なぜ俺らだけピックアップする?ましてや直接ゆうてないだけマシやわ」と反省の思いが全く感じられないやり取りが交わされていた。

【事例3】2022年2月25日(被害生徒の死亡8日後)のトーク内容
「一応らいんはけさせてもらうな?口実はあるから」「ええで」と証拠の隠滅を図るかのようなやり取りもあった。

他にも学校側の聞き取りに対して「口裏合わせ」をするかのようなトーク履歴も残されていた。

調査委員

会長:峯本耕治弁護士
副会長:竹内和雄兵庫県立大学教授
委員:足立賢介弁護士
阿部彩臨床心理士
佐々木千里社会福祉士
調査員:中村善彦弁護士
勝井映子弁護士
黒田一恵臨床心理士
坂根匡宣社会福祉士

調査報告書•その後

2023年12月18日 市教委は「いじめ重大事態調査報告書」の答申を受けた。

2024年3月 市教委が第三者委員会の報告書を公表した。
生徒約20人が関与し、交流サイト(SNS)での中傷など男子生徒に対する計62件のいじめがあったと認定し、「いじめと自死は密接に関連があると考えられる」とした。更に男子生徒や保護者から繰り返し被害を訴えたにもかかわらず、いじめ防止対策推進法に基づく対策委員会を開かなかったとし、学校側に「法的ないじめ対応の意識が根本的に欠けていた」と厳しく指摘した。

「本生徒が『その存在を認識した場合には心身の苦痛を感じる』と認められるものについては、『いじめ』に該当する」
「長きにわたるいじめを受けた結果、絶望と無念な気持ちを抱えながら死を選択せざるを得なかったと推察される」

報告書では、中学1年から死亡するまでに実際にされた仲間外れなどをいじめと認定した他、アプリ上の発言者がわからないコメントや被害生徒が含まれないLINEグループでの暴言など、計62件をいじめと認定した。本人が知り得なかったSNS上でのやり取りであっても「心身の苦痛を感じると認められるものについてはいじめに該当する」として認定されたのは極めて異例と言える。

また学校側の対応についても、1年の時から学校が行ったいじめアンケートなどで被害を訴えていたにも関わらず組織的に対応しなかったことが、孤立感や疎外感を強める要因になったと思われる、と厳しく批判した。

久木元秀平教育長は記者会見で「学校は法に基づいた対応ができず、市教委の指導も足りなかった」と謝罪し、10項目の再発防止策を説明したが、男子生徒の母親は「当時の教職員らの処分が行われない状況では、再発防止策を決めても不信感は拭えない」と述べ、市教委の対応に不満を示した。

再発防止策は、市立小•中学校の児童生徒、保護者、教職員を対象に、専門業者を招いてSNSトラブルに関する講義を始めた。4月からは各中学校校区に1人ずつ、教員らからの相談を受けるスクールソーシャルワーカーを配置し、毎年度当初に全教職員対象のいじめ対応の研修を行うという。

報告書の公表後、遺族は警察に傷害罪で刑事告訴を試みたが、受理されなかった。

男子生徒の死後2年間、一度も謝罪に来なかった加害生徒側から届いた手紙は、「自分は巻き込まれただけ」(遺族談)という内容で、本当に責任を感じていないと思った遺族は、加害生徒から直接話を聞くために提訴した。

2023年12月18日 「いじめ重大事態調査報告書」(PDF:3MB)
資料1 SNSでのやりとり(別紙1~49)」(PDF:852KB)
資料2 いじめ事実経過等一覧表」(PDF:24KB)

2024年3月 「再発防止策について」(PDF:169KB)
門真市におけるいじめ重大事態の調査結果の公表に関するガイドライン」(PDF:272KB)

民事損害賠償請求訴訟

提訴

2024年8月5日 男子生徒の両親は、加害生徒らが一丸となって人間関係から排除するなどして精神的攻撃を執拗に加え、男子生徒かの母親から相談を複数回受けていた担任教諭は自殺に対する予見可能性があったにもかかわらず、情報共有や事実確認をせず、男子生徒の心理的負荷が過度に蓄積した結果、自殺に至ったとして、同級生11人と門真市に対して損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。請求額は明らかにしていない。

記者会見した生徒の母親は「いまだに現実を受け止められない。いじめは理不尽で許されることではない」と訴えた。

関連資料

【学校「いじめと受け止めず」】中3男子自殺 届かなかったSOS「息子も『ずっと先生に相談しても一緒』やと『何も変われへん』と」 (2024年3月19日)


出典:カンテレNEWS

参考資料

「いじめを通り越して殺人」母親が知った中3息子自殺の実態「死ね」「非人権」SNS匿名書き込み 『本人含まないLINEグループ』での誹謗中傷も…第三者委が異例のいじめ認定MBS NEWS (2024年2月14日)

中3の自殺といじめ「密接に関連」 報告書受け大阪•門真市教委謝罪朝日新聞 (2024年3月19日)

中学生、部活で頭部負傷し緊急手術 顧問は119番せず 名古屋毎日新聞 (2024年6月15日)

中3男子いじめ自殺で両親提訴 同級生と大阪•門真市に賠償請求神戸新聞 (2024年8月5日)

いじめで息子を亡くした母親 加害生徒側から”謝罪の手紙”が届くも不信感「本当に悪いと思っているなら、もっと早くに自宅に来るはず」 匿名SNSで誹謗中傷•LINE陰口で中3男子が自死MBS NEWS (2024年8月6日)

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