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2022年(令和4年)9月15日、鹿児島市の保育園の女性保育士は、担任をしている2歳男児が言うことを聞かなかったとして、掃除用具や段ボールなどが収納してある1階の倉庫に電気を付けず閉じ込めた。倉庫は窓が無く、大人1人ほどが入れる広さで、鍵は無いがドアノブと電気スイッチは約1.3mの高さにあり、園児が内側からドアを開けたり電気を付けたりするのは難しい。同日、女性保育士が園に迎えに来た保護者に「言うことを聞かなかったのでお化けの部屋に入れた」と伝え、発覚した。
園は取材に「4、5秒ほどドアを閉め、女性保育士はその場を離れていない」と説明しているが、保護者は「園からは、保育士は2階の教室に一旦移動してから戻って来たと聞いた。閉じ込めたのは数十秒という説明だった」と話している。
保護者によると、男児は暗闇や閉所を怖がったり、突然泣き出したりするなど不安定な状態になり、10月上旬に退園した。11月下旬に鹿児島市の医療機関から閉じ込めを起因とするPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された。現在、待機児童となっている。
園は常勤の保育士15人に聞き取りをし、男性保育士が過去に他の園児1人を閉じ込めたことを認めたという。理事長は「2件以外に同様の事案はないと認識している。愛情を持ってのことだったと思うが、時代にそぐわない行き過ぎた行為で、同じことが起こらぬよう指導する」と話した。
鹿児島市は11月上旬、子育て支援法と児童福祉法に基づき、園を立ち入り調査した。担当者は「現在、不適切かどうかも含めて精査している」としている1。
- “「言うこと聞かずお化けの部屋に」 2歳児を倉庫に閉じ込め、男児はPTSDに 鹿児島市内の認可保育園” 南日本新聞社 (2022年12月15日)