神戸市立中学生傷害事件

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神戸市立中学校に通う男子生徒は、小学3年から同級生から暴力などを受けていたが、中学1年次の2019年(令和元年)6月、廊下を走っていた際に足を掛けられて転倒し、鉄製の手すりに顔をぶつけて打撲などの怪我を負った。その後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)で不登校になり、転校を余儀なくされた。更に、外傷性の高次脳機能障害と診断され、現在も記憶障害などの症状があるという。

市教委は、2020年5月にいじめ防止対策推進法に基づく重大事態と判断し、同年9月に調査委員会を設置し、2022年2月に報告書をまとめていじめを認定した。

2025年6月18日、追加の調査委員会は、男子生徒が同じ同級生から小学生の頃に受けていた暴力行為も含めた計4件をいじめと認定し、転倒に至った同級生の行為を故意と判断した。また、学校側が転倒事案を11か月間にわたって「事故」と取り扱い続けていた対応を「幾度も検討し直す機会がありながら、本質的な見直しをしなかったことが深刻化の要因になった」と批判した。

調査委員会

調査委員会の設置•調査内容

2020年9月、市教委は調査委員会を設置した。

調査報告書•その後

2022年2月、調査委員会は、脚を掛けた同級生に小学生の時から暴力を受けていたことも含めていじめがあったと認定した。

2022年11月25日、男子生徒の両親は、市教委が設けた第三者委員会の報告書は事実認定が不十分などとして、市長に再調査を求める要請書を提出した。
被害者側は報告書の内容について、「いじめの事実関係が抽象的」で同級生に聞き取った内容も伏せられているため、認定された理由も分からないと主張している。また、負傷時に救急搬送しなかった学校の対応やいじめの予防指導についても「事後対応の検討が不十分」として疑問視している。校長を委員長とする委員構成についても「第三者性がなく不公正」として、市長部局による調査を求めている。

再調査委員会

再調査委員会の設置•調査内容

2023年6月、市教委は追加の調査委員会を設置し、学校側の対応などを検証した。

調査委員

委員長:松本隆行弁護士(みなと元町法律事務所)
副委員長:石田真美弁護士(神戸合同法律事務所)
委員:黒木幸敏神戸松蔭女子学院大学教育学部教授(学識経験者•臨床心理士)
中野澄大阪成蹊短期大学グローバルコミュニケーション学科教授(学識経験者)

調査報告書•その後

2025年6月18日、追加の調査委員会は、男子生徒が同じ同級生から小学生の頃に受けていた暴力行為も含めた計4件をいじめと認定し、転倒に至った同級生の行為を故意と判断した。また、学校側が転倒事案を11か月間にわたって「事故」と取り扱い続けた対応を「幾度も検討し直す機会がありながら、本質的な見直しをしなかったことが深刻化の要因になった」「いじめの認知に関する感度が低かった」と批判し、当時の市教委が、自死や自殺企図以外の事案を重大事態とすることに消極的だったとも指摘した。

令和元年度に発生の神戸市立中学校いじめ問題 追加調査委員会 調査報告書」(PDF:11MB)
正誤表」(PDF:48KB)

福本靖市教育長は「報告書の内容を踏まえ、再発防止に加え、いじめの未然防止•早期対応に努めてまいる」などとコメントした。

参考資料

“足をかけられ転倒、高次脳機能障害に 3年前のいじめ、再調査求める 神戸の中学校で不登校、記憶障害も” 神戸新聞 (2022年11月22日) 他

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