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2025年(令和7年)8月6日深夜、広島県の私立広陵高等学校の硬式野球部に所属していた男子生徒の保護者が、Facebookで1年以上前の暴力事件の実名告発をした。男子生徒は清風寮の風呂で首を押さえつけられて水の中に沈められたり熱湯や冷水を掛けられたりする殺人行為や、性器を触られたりするなどの暴行を繰り返し受けた。告発には監督、コーチ、キャプテン、レギュラー部員の関与が記載され、「これ以上被害者を出したくない」と拡散を求めた。投稿は1日で60万回以上閲覧された。
男子生徒と保護者は広島県警安佐南警察署に被害届を出し、同校は第三者委員会を設けて調査中であることも判明した。

画像出典:集英社オンライン
男子生徒は1年生の頃に度重なる暴行を受け、2年生になる前に退部、退寮して自宅から通学している。加害生徒からの暴行や監督、コーチの暴行や暴言について2025年8月現在も学校側から誠実な回答はなく、学校からは「聞き取りをしたが、そういった事実はない。やっていない」としか伝えられていない。
帰寮した日に男子生徒は、最初はただ「具体が悪い」としか言わなかったので、保護者は病院に連れて行った。保護者が薬剤師から薬を受け取って待合室に戻ると、男子生徒は人目を憚らずに涙を流して「寮に戻りたくない」と訴えたため、保護者は只事ではないと感じ、寮に電話をしてそれを伝え、野球部を退部して退寮した。
自宅に戻ってからも男子生徒の異変は続き、1年生も終わろうかという2024年3月、制服を着て家を出ようという時に、急に泣きながら「このクソ野郎」と叫び出し、直後に過呼吸のような症状が起きた。男子生徒の保護者は「素直で何事にも前向きに取り組むわが子は寮から戻ってきて別の人間になってしまったようでした。」と話している。また、保護者は男子生徒に幻聴や幻覚があるように見えたため、2024年11月頃に精神科に相談に行くと「性的ないじめで同一性乖離症状が出ていた可能性がある」と言われ、すぐに学校側に伝えた。
広陵高校は2025年1月までの間に当該の生徒を含めて聞き取りを行った。そして教員2人が保護者のもとを訪れ、「やっていません」という「調査結果」の報告があった。保護者は男子生徒の様子からも何かがあったのは明らかだったので、同年2月に安佐南警察署に部員3人による性的暴行と、監督とコーチ陣からの暴行に関する被害届を出した。その後に広島県の教育委員会に連絡し、第三者委員会を立ち上げることになった。その頃になっても広陵高校の校長からは一度も連絡がなく、保護者がある教員に「校長はどういうつもりなのか」と連絡を入れると、2,3日後に校長から「◯◯君のことは一生懸命やらせてもらいます」と電話が掛かってきたが、保護者は「遅すぎると思った」と話している。第1回目の第三者委員会では男子生徒の保護者は監督やコーチの暴言や暴行について約2時間にわたって証言した。保護者は「前回は時間切れみたいな形で終わりました。8月26日に2回目の第三者委員会があり、そこで性的暴行などについて話をすると思います。学校側が認めない真実が、第三者委員会の調査で明らかになるといいんですが。」と話している。
男子生徒の卒業に関してはオンライン対応でどうにかできるようだが、男子生徒は「こんな酷いことをしたヤツらと同じ今の学年で卒業なんか絶対にしたくない。100年広陵にいてやる」と言っており、保護者は困り果てているという。また、寮のお風呂でされたことのトラウマなのか、男子生徒は帰ってきてから怖くて1人でお風呂に入ることもできなくなって父親と入っているという。男子生徒の両親は「私たちはそんな息子の様子を見ています。(加害者たちが)息子へ行ったことに、きちんとした処分もないということも到底納得できません」と話している。
参考資料
“〈広陵•もう一つのイジメ疑惑〉被害を告発した生徒の親が告白「息子は寮でされたことが怖くて風呂も一人で入れなくなった」「息子が“このクソ野郎”って急に涙を流し…」” 集英社オンライン (2025年8月16日) 他