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2024年(令和6年)11月3日に宮崎県総合運動公園ひなた武道館で開催された第6回全九州フルコンタクト空手道選手権大会(主催:叢林塾)において、出場した男子児童(小学4年生)が試合中に後ろを向き、審判は「やめ」と試合を止めたが、セコンドから「いけ!」と言われた相手選手から後頭部をハイキックされ、頸椎捻挫で全治3週間の重傷を負い、手足に麻痺が残った。
蹴られた選手はその場でうずくまり、試合が中断されたが、審判団はうずくまったまま動かない選手の救護などを行うことなく、集まって協議を始めた。倒れた選手を気にして大会関係者らしき人物が近付いたのは、事態が起きてからおよそ50秒後で、その間も審判の協議は続いていた。その後も蹴られた選手は救護されずに放置されていたため、結局、蹴られた選手の家族が救急車を呼んで搬送された。
事件を撮影した動画をSNSに投稿した空手関係者の男性によると、当初、蹴られた選手の親から公正な判定を求める抗議があったことを理由に一部関係者や日本実践空手道教育協会(宮崎県内の複数のフルコンタクト空手道場が合同で設立された。)が被害者側を3年間の出場停止処分と加害者側は謝罪無しで揉み消しを図ろうとしたが、それを聞いたIBKA(真国際武道空手道協会)の会長は激怒し、被害者側を処分しようとした同協会の会長をIBKAから除名処分したという1。
また、この男性によると、空手の試合では基本的に「背後からの蹴り」や「審判が『やめ』と言ったあとの攻撃」は禁止されているという。
スポーツ危機管理学が専門の日本体育大学の南部さおり教授は、今回の事態について危険で信じられない行為だと指摘している。南部教授は「悪質を通り越して、本当に子供に何をさせたかったのか疑問でしかない。全く戦意を喪失した状況の相手に対して攻撃を積極的にさせること自体が武道の精神に完全に反していますし、信じられない」として、今後、同様の事故が起きないようにするために「子供の健康や命が最優先されなければならないのは言うまでもない。空手のような選手同士が直接接触するコンタクトスポーツでは、様々な事故が起きうるため、日頃から事故が起きたらどのような対応するのかシミュレーションをすべきだ」として、改めて子どもたちの安全を守る環境を整える必要があると訴えている。
拡散お願いします。
小学生の空手の大会にて
後ろから不意打ちで後頭部を蹴り、蹴られた側は手足に麻痺が残ったそうです。
何故か蹴った側はお咎めなしで、蹴られた側が3年間試合出場停止処分
泣き寝入りは許さない
みんなで被害者の子を救いましょう#小学生#空手 https://t.co/8vtp0mAPFL pic.twitter.com/pb2YsCat6y— おれ (@6afirMlKDG75490) November 8, 2024
関係者の処分
反則行為を行った選手の所属団体「実戦空手道 勇征会」は、同月11日に公式サイトで謝罪文書を公開し、蹴られた選手と保護者、所属団体に対する謝罪と治療費などの支払いの負担、反則行為を指示した同会支部長に対して「無期限の謹慎及び対外試合への引率、セコンド活動の一切を禁止」の処分としたことを明らかにした。
参考資料
“空手大会で小学生が背後から後頭部に蹴り 危険行為に波紋” NHK (2024年11月13日) 他
- “【空手の小学生大会】蹴られた側への処分を求めていた宮崎の会長が空手協会IBKAにブチギレられ逆に自分が除名処分にされ追放!!さらにHP…” もとみつ【時事ニュース】 (2024年11月11日)