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2024年(令和6年)9月頃、名古屋市立小坂小学校の男性教諭(42歳)は、愛知県の施設で13歳未満の女子児童のショートパンツの中を盗撮し、SNS上のグループチャットに共有した性的姿態撮影等処罰法違反(撮影および提供)の容疑で、2025年6月24日、愛知県警に逮捕された。警察の調べに対し、男性教諭は容疑を認めているという。
男性教諭は横浜市立本郷台小学校教師による盗撮事件と名古屋市立御劔小学校教師によるわいせつ事件の加害教諭を含む小学校や中学校の教員10人近くが参加していたSNS上のグループチャットを2024年9月頃に開設し、管理しており、女子児童の着替えを盗撮した約70点の画像や動画を秘匿性の高いアプリを使った上、匿名でやり取りしていた。盗撮は校外学習中に行われたとみられており、参加する教員らが「いいですね」「こんな機会があってうらやましいです」などと感想を送り合っていたという。
男性教諭は2023年4月に同校に着任し、教務主任を務めた後、2024年4月からは校長と教頭を支える主幹教諭に昇任した。男性教諭は児童と保護者から「楽しい」「とても真面目な先生」として評価が高かった。
2025年6月26日夜、同校で保護者説明会が開かれ、保護者270人余りが参加し、学校側から子どもたちの心のケアを第一に取り組むことや、逮捕された教員が受け持っていた授業を今後どうするかなどについて説明した。保護者から「このままでは子どもを安心して通わせられない」といった不安の声が上がったことを受けて、学校では27日、着替えが必要な体育の授業を中止するとした。
校長によると、男性教諭は保護者に学校の様子を知らせる『学校だより』を作る担当で、学校行事や教室などでの学習、休み時間の児童の様子などを撮影していたという。
保護者会に参加した30代の女性の保護者は「優しくて明るい先生だった。子どもが転入した時に一番最初に対応してくれた先生で、教室の案内もしてくれた」と話し、事件に対しては「怖いし、気持ち悪いなと思う。自分の子どもが被害にあっているかどうかを知りたい。学校の信用がなくなるので、もう同じことがないように、子どもが安心して通うことができるようになってほしい」と話している。
30代の男性の保護者は「学校からは『隠しカメラは見つからなかった』と説明があったが不安は拭えないので、毎回の授業の前などに確認するよう約束してもらった。自分の子どもも撮られていた可能性があると思うと、いったいどうしたらいいんだという思いだ」と話している。
市教委は事件を受けて実施した調査で、正規教員の採用時、官報情報の検索ツールでわいせつ事案での処分歴の有無をチェックしていたが、国のわいせつ処分歴のデータベース(DB)を確認していなかったことが判明した。常勤講師や非常勤の教員採用では、DBと官報の検索ツールとも使っていなかったという。
2025年7月19日、愛知県警は男性教諭が2025年に女児が使っていた楽器などに体液を掛けたとする器物損壊容疑で近く再逮捕する方針を固めた。
参考資料
“「隠しカメラあるのでは」教員の盗撮事件 保護者から不安の声相次ぐ” 毎日新聞 (2025年6月28日) 他