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大分市立小学校に勤務する男性教諭(30歳代)は、小学生の娘がいじめを受けて不登校気味であることをSNSプラットフォーム「X(旧Twitter)」に投稿していた愛知県在住の女性(40歳代)に対し、「子どもが適応障害になるのも納得」「お子さんがポンコツにならないように頑張って下さい」「もう遅いかもしれないけどね。知らんけど」などと中傷的な投稿を繰り返した。
男性教諭はこの他にも、別のアカウントに対して「いじめよりタチの悪い毒親」や「きっと頭悪い」などと投稿していた。教諭は事件発覚前の1月29日から出勤しておらず、アカウントを削除した。
発覚と対応
この事案は、2024年1月に外部からの指摘により大分市教育委員会が把握し、教諭への聞き取り調査を実施した。教諭は投稿の事実を認め、「Xでの反応を稼ぎたかった。注目を集めたかった」と動機を説明した。その後、教諭は校長と共に女性の元を訪れ、直接謝罪したが、女性は謝罪の誠意に欠けると感じ、同年2月14日に愛知県警に告訴状を提出した。同月28日、愛知県警碧南警察署は侮辱罪で告訴状を正式に受理した。
尚、大分市では、SNSで不適切な投稿を繰り返したとして、過去に小学校教師が文書訓告処分を受けた事例がある。
教育委員会の対応
大分市教育委員会は、事案の発覚を受けて全教職員に対しSNSの適切な利用を確認するチェックリストを配布し、緊急研修を実施した。また、教諭の処分については、県教育委員会と連携し、事実関係の調査結果を踏まえて検討する方針を示した。
社会的影響
この事件は、教職員によるSNS上での不適切な言動が問題視される中で発生し、教育現場におけるSNSの利用マナーや教職員の倫理観が問われる事例となった。被害女性は、「教員の人、今、結構似たようなケースが多いので、そういったことが減ってほしいという思いはある」と述べ、再発防止を訴えた。
参考資料
“大分市立小学校教諭「いじめよりタチの悪い毒親」…SNSに人格否定するような投稿” 讀賣新聞 (2024年1月31日) 他