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2025年(令和7年)3月14日、さいたま市立中学校で行われた卒業式で、学校を休みがちだった卒業生6人は、学校側から椅子を用意されず、約3時間の式の間、平均台に座らされた。同月18日、「腰とお尻が痛かった」という生徒の訴えを受けた保護者の一人が学校に連絡し、学校側は事実関係を認めた。
学校や保護者らによると、卒業式は体育館で開かれ、式典の間、卒業生約300人と保護者は1階フロアで椅子に座った。一方、長期欠席や不登校傾向があった6人は2階ギャラリーで参加した。校内にある相談室の相談員に引率されたが、椅子がなかったため、その場にあった平均台に座った。
校長によると、6人の椅子は前日に2階へ運ばれていたが、6人の座る場所が全ての教職員に伝わっておらず、別の場所に並べられたという。式当日、6人と同じ場所には数人の教員もいたが、学校側は「記録用のビデオを覗いていたため気付いていなかった」としている。
市教育委員会は「非常に配慮に欠ける対応だった」として、校長を厳重注意し、校長は6人と保護者に謝罪した。
市教委によると、学校では普段の学校集会などに不登校などの生徒が参加する際にも、ギャラリーの平均台に座って参加させる対応が取られていたという。このため、卒業式の問題発覚後、普段の集会でも平均台を椅子として使ってきたことも問題視し、平均台を撤去したという。
校長は取材に対し、「卒業式という大切な日を傷付けてしまい、お詫びのしようもない」と述べ、「教職員の間で情報伝達を徹底し、人権意識を向上する研修など再発防止に取り組む」としている。
参考資料
“不登校の卒業生6人、平均台に座って卒業式3時間 さいたま市の中学校 校長を厳重注意” 日刊スポーツ (2025年4月16日) 他