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鹿児島県大隈地区のシルバー人材センターが運営する児童クラブで、同センターに勤務し、同クラブを監督していた責任者の男性職員(30歳代)は、2020年(令和2年)から2024年8月までのおよそ4年間にわたり、児童クラブの女子更衣室に小型カメラ4台を設置し、盗撮していた。
9月12日、同センター事務局が警察に通報し、翌日、男性職員は警察に出頭し、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)と児童ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕された。男性職員は懲戒解雇処分となり、裁判では10人盗撮したと認定され、2025年1月、懲役2年執行猶予4年の有罪判決を受け、確定した。
男性職員は複数の類似施設を監督する責任者で、盗撮した施設では、簡易な更衣室を設けた2020年にカメラを1台、その後2024年までに計4台を設置していた。
児童クラブの運営は、自治体が委託したシルバー人材センターが担っており、職員2人体制で児童の宿題を手伝うなどしていた。
施設運営者は事件の発覚から8か月以上経った2025年5月に改善計画書を保護者と共有するなど、対応の遅れが目立っている。
事件の経緯
2024年7月、児童がカメラのようなものに気付いたが、盗撮した男性とは別の職員が取り合わなかった。
9月12日、保護者と職員がカメラの有無を巡って口論しているのを同センター事務局が把握し、調べたところカメラを発見し、同センター事務局が警察に通報した。
翌13日、男性職員は警察に出頭し、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)と児童ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕された。
同日、保護者説明会が開かれ、同センターや自治体幹部が対象家族に概要を説明した。
同月19日、自治体による説明会が開かれ、その後同センターも3回説明会を設けた。
2025年1月、懲戒解雇処分を受けた元男性職員は裁判では10人盗撮したと認定され、懲役2年執行猶予4年の有罪判決を受け、確定した。
5月、施設運営者は事件の発覚から8か月以上を経て改善計画書を保護者と共有した。
6月3日、保護者有志は事件の検証や、事後対応が遅れた理由の説明などを求める申し入れ書を自治体宛に送った。自治体は施設の運営について同センターと随意契約を結んでおり、事件発覚後の2025年度も更新している。有志代表は「トラウマを抱える子どもがいる中、内容のない説明会が続いた。被害補償も対応が遅い。安全に利用できるよう、委託元である自治体の責任を問いたい」と語気を強めた。
事務局は「前例のない事案で保護者への対応が遅れた。再発防止に徹底的に取り組む」と説明している。自治体の担当課は「被害関係者の意向もあり、事件について具体的に答えられない」と回答している。
参考資料
“児童施設の更衣室、30代男性職員が複数年にわたり盗撮していた カメラ計4台を設置、解雇処分と有罪判決を受ける” 南日本新聞 (2025年6月10日) 他