Is info on this listing outdated? Are you owner of this business? Register and claim it now.
概要
高川学園高等学校(山口県防府市)の野球部に所属していた1年生の男子生徒(当時15歳)は、2024年(令和6年)4月に入学後、同部の上級生から暴行を受け、左肩に打撲を負った。その後、授業中の居眠りや私語、教員への反抗的な態度を理由に、同年6月5日付で退学処分を受けた。
生徒側は、いじめによる精神的苦痛と学校生活への意欲の低下が考慮されずに退学処分が下されたとして、学校法人山口高川学園を相手取り、退学処分の無効と慰謝料300万円の支払いを求めて山口地方裁判所に提訴した。
事件の経緯
- 2024年4月:生徒が高川学園高等学校に入学し、野球部寮で生活を開始。
- 同月10日•11日:野球部の上級生から2日間にわたり暴行を受け、左肩に打撲を負う。
- 同年5月28日:授業中の居眠りや私語、教員への反抗的な態度を理由に、退学処分が言い渡される。
- 同年6月5日:正式に退学処分が発効。
- 同年10月31日:生徒側が山口地方裁判所に提訴。
- 同年12月25日:第一回口頭弁論が開かれ、学校側は退学処分が適法であるとして請求の棄却を求めた。
主張
- 原告側(生徒):上級生からの暴行による精神的苦痛と学校生活への意欲の低下があったにもかかわらず、学校側が事情を考慮せず退学処分を下したことは不当であり、いじめ防止対策推進法に基づく調査も行われなかったと主張し、退学処分の無効と慰謝料の支払いを求めている。
- 被告側(高川学園):元生徒の授業態度が極めて不良であり、退学処分は校長の裁量権の範囲内で適法に行われたと主張し、請求の棄却を求めた。
裁判の進行
- 2024年12月25日:山口地裁(中井裕美裁判官)で第一回口頭弁論が開かれる。
- 2025年2月19日:弁論準備手続が予定されている。
社会的影響
この事件は、部活動内でのいじめ問題や私立高校における退学処分の適正性についての議論を呼び、教育現場における生徒指導の在り方など、多くの社会的関心を集めている。
参考資料
“「野球部でいじめ•不当な退学」処分無効と慰謝料求めた訴訟、山口高川学園が棄却求める…山口地裁” 讀賣新聞 (2024年12月26日) 他