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滋賀県の高島市立湖西中学校の男子生徒(中学3年生•15歳)は、2011年(平成23年)4月頃から水を掛けられるなどのいじめを受けていた。
同年11月11日の5時間目終了後の昼休み(午後1時頃)、男子生徒と、同じクラスの別の男子生徒は、同級生の男子生徒2人と同級生ではない男子生徒1人に校内の体育館近くに呼び出され、遅れてきた男子生徒は暴行を加えられた後、2人は排泄するよう強要された。別の男子生徒は拒否して教室に戻ったが、男子生徒は断り切れず、全裸で排泄するポーズを強要され、ピースサインをさせられてその姿をカメラ付き携帯電話で撮影された後、投げ倒して蹴られた。午後2時半~40分頃の休み時間には、加害生徒1人の大便を素手で掴まされ、担任の教諭の車のボンネットやフロントガラスに擦り付けることを強要された。
翌12日、被害者の生徒は滋賀県警高島署に被害届を出した。
11月16日、滋賀県警高島署は加害者の男子生徒3人を強要と暴力行為等処罰法違反の容疑で逮捕した。
3人は容疑を認め、うち1人は「撮影した写真は同級生数人に送った」と話している。
逮捕の理由について高島署は「長期間にわたるいじめがエスカレートしており、早急に対応する必要があった」としている。
同日、加害生徒らの逮捕を受けて、学校側は「いじめ」を認め、「結果として対応が十分ではなかった」と弁明した。
会見した校長によると、学校側が両者にいじめのようなやり取りがあったことを確認したのは6月頃で、廊下で加害生徒3人のうち2人に男子生徒が叩かれたことがあり、学校側は2人を口頭注意し、男子生徒に謝らせたという。
11月17日夜、保護者会が開かれ、「いじめに対する学校の認識が甘いのではないか」などの意見が出た。
大津家裁は、強要と暴力行為等処罰法違反などの非行内容で2人を初等少年院に送致し、1人を保護観察処分とした。少年院送致の2人については別の傷害事件も併せて審理した。
被害者の生徒の保護者は「(6,7月に男子生徒のペンケースやスリッパが隠されるといった相談を行い)学校側へ数十回にわたり指導を求めていた」と話しているが、学校側は継続的ないじめを把握していなかったとしている。
保護者は、大津市立皇子山中学生自死事件を巡る市教育委員会の対応に不信感を抱いており、「学校側にお願いしているが、いい加減な対応しかしてくれない」と高島署員に語っている。
11月18日、高橋博志高島市教育長は、6月に加害生徒3人のうち2人が校内で被害生徒を殴ったのを別の生徒が目撃し、教諭が加害生徒と被害生徒から話を聞いたところ、暴力があったことを確認したが、被害生徒が「いじめではない」と話したため、学校側は「からかい程度」と認識していたことを明らかにし、「いじめだと認識できていれば今回の事件は防げたはず」と学校側の落ち度を認めた。
参考資料
“中3男子3人、校内で同級生に全裸強要 滋賀、容疑で逮捕” 日本經濟新聞 (2011年11月16日) 他