土岐市立小学校卒業生自死事件

ADDRESS & CONTACT


GPS

35.35253, 137.18325

ウェブ


OPENING HOURS

CLAIM LISTING


Is info on this listing outdated? Are you owner of this business? Register and claim it now.

岐阜県土岐市立小学校に通っていた男子児童(小学6年生)は、精神疾患を抱えて約10年間闘病生活を送っていた母親が男子児童との小さな諍いが原因で自宅で焼身自殺をしたことを契機に、「お前のお母さんは命を粗末にしたアホなやつや」とか、「火事を出して近所に迷惑かけてとんでもないやつや」など、いろいろな形で揶揄されながら、上履きを隠されたり、自転車を壊されたりするいじめに遭った。小学校を卒業する頃には父親に「もうだめだ」と呟きながら涙をこぼしていた。

児童は、小学校でのいじめを機に中学校時代は不登校になった。父親は学校側にサポートを求めたものの、不登校の背景にあった心の傷を当時はなかなか理解されなかった。
父親は、生徒を少しずつ地域の卓球クラブなどに誘ったり、不登校の親の会の人などの取り組みにより、生徒は自分を取り戻し、「高校には入りたい」と家庭教師をつけて勉学に取り組み、高校に無事入学した。

生徒は、高校入学後は自分で卓球部を立ち上げ、文化祭にも参加するなど、欠席することなく順調に学校生活を送り、「僕、頑張れるかも」と口にしていた。
しかし、生徒は、秋口から急に元気が無くなり、高校2年生の1学期の始業式の日(生徒の母親の命日)に失踪し、1年3ヶ月後に自宅から少し離れた山中で遺体で発見された。

父親は、生徒が失踪直前に、母親にいつも買ってもらっていたチーズケーキを買って欲しいと言ってみたり、前日には父親が以前に「成人になったらお前と一緒に酒を飲むのがお父さんの夢なんだ」みたいなことを喋っていたことを思い出したのか、「親父、酒を飲もうか」などと父親に話し掛けていたが、それをSOSのサインだったことに気付かずに、日々の生活に追われる中で一歩踏み込むことができなかったと話している。

被害生徒の父親は、社会福祉士として活躍されると共に、2009年1月に岐阜県と自死遺族当事者が協力しながら立ち上げた岐阜自死遺族の会「千の風の会」の代表と岐阜県自殺総合対策協議会委員を務められています。

岐阜自死遺族の会「千の風の会」は、自死遺族の方が安心してその思いを語り、また他のご遺族の声に耳を傾けながら支え合っていくという「分かち合いの会」、遺族同士がざっくばらんに交流できる場として様々な企画を立てて取り組む「ピアカフェ」、大変な思いを抱えているご遺族の思いや声を個別に少数の当事者がきちんと耳を傾けながら支えていく当事者による相談活動を「サポートスペースれんげ草」と名付けて活動しています。
千の風の会(岐阜県自死遺族の会)

参考資料

“「親父酒を飲もう」SOSのサイン…防げなかった父の後悔” ABEMA (2024年9月2日) 他

この記事をSNSでシェア!

FEATURES & SERVICES

LOCATION ON MAP

CONTACT OWNER

NEW SEARCH

この記事をSNSでシェア!
テキストのコピーはできません。