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2011年(平成23年)4月、熊本県の八代市立中学校の男子生徒(中学3年生•14歳)が自宅で自死を図り、家族が発見して病院に運んだが、死亡が確認された。男子生徒の着衣のポケットから、加害者側の男子生徒数人の名前と共に「いじめた」という言葉があり、「つらかった」と書かれたメモが見つかった。
学校と市教委が男子生徒が所属していた運動部や同じクラスの生徒などから聞き取り調査を行ったところ、部活動や学級で、自殺した男子生徒を仲間外れにしたり、言葉の暴力を浴びせたりするなどのいじめの事実が明らかになった。中学2年の1学期から男子生徒が所属していた運動部内で始まり、2学期になってクラスにも広がったとみられる。メモに名前のあった男子生徒らを含む数人がいじめを認めた。
男子生徒は自殺するまで部活動や学級の担任教諭らにいじめを受けていると訴えたことはなかったという。
男子生徒の自殺から10日~2週間後、いじめていた複数の生徒が事実を認め、保護者と共に遺族を訪れ、謝罪した。学校関係者も、学校側が自殺を防げなかったことを遺族に謝罪した。
2011年8月、調査の結果、校内で仲間外れや言葉の暴力などがあり、市教委は「いじめが原因の自殺」と結論付けた。
2012年9月10日、市教委はいじめが原因で自殺した生徒がいたことを発表した。事実関係を1年以上公表しなかったことについては「そっとしておいてほしいという遺族の強い要望があり、公表を控えてきた」が、11日に国が昨年度のいじめ全国調査の結果を発表するために公表を行った。「いじめ問題にしっかり向き合っていきたいと考え、遺族に相談し、了解が得られた範囲内で公表した。」としている。
市教委は詳細について「遺族の意向で明らかにできない」としている。学級担任や部活の顧問教諭は調査に対し、「声掛けはしたが、いじめに気付くことはできなかった」などと説明したという。
市教委によると、遺族は調査結果に「理解」を示して公表しないよう求め、警察への被害届も出していないという。
県教委の田崎龍一教育長は「大変厳しく受け止めている。これまでの対策をしっかり検証し、このようなことが二度と起こらないよう対策を強化していく」とのコメントを出した。
参考資料
“熊本県八代市•市立中学校いじめ自殺” 地上の涙 他