横浜市立本郷台小学校教師による盗撮事件

2025年(令和7年)1月頃､横浜市立本郷台小学校の男性教諭(37歳)は､神奈川県内で女子児童のショートパンツの中を盗撮し､SNS上のグループチャットに共有した性的姿態撮影等処罰法違反(撮影および提供)の容疑で､2025年6月24日､神奈川県警に逮捕された｡警察の調べに対し､男性教諭は容疑を認めているという｡

男性教諭は名古屋市立小坂小学校教師による盗撮事件と名古屋市立御劔小学校教師によるわいせつ事件の加害教諭を含む小学校や中学校の教員10人近くが秘匿性の高いアプリを使ったSNS上のグループチャットで女子児童の着替えを盗撮した約70点の画像や動画を共有していた事件のメンバーだった｡

市教委によると､男性教諭は2010年に教員に採用され､同校が3校目で､今年度は3年生の学級担任と学年主任だった｡｢特別な指導は必要ない勤務態度で､児童からも相談はなかった｣という｡

2025年6月25日､同校の校長は各教室のテレビ画面を通じて逮捕を周知し､ショックを受けた児童にはスクールカウンセラーが対応しているという｡
同月26日､市教委は記者会見を開き､｢教職員が極めて重大な不祥事で不安を起こす事態となった｣と陳謝した｡
同日夕､保護者説明会を開催した｡
男性教諭が以前に在籍した小学校の保護者からも､当時の児童への対応について｢どうだったか心配だ｣と市教委に不安の声が寄せられている｡
同月27日､山中竹春市長は記者会見を開き､｢極めて重大な不祥事だ｡教育への信頼を著しく損なうものであり､深くお詫び申し上げる｣と謝罪した｡

2025年7月19日､愛知県警は男性教諭が女児の着替えを盗撮したとする児童買春•ポルノ禁止法違反の容疑で近く再逮捕する方針を固めた｡

横浜市教委では､教員が児童や生徒への性犯罪で起訴された4件の事件の裁判で､2019年から2024年にかけて合わせて11回､一般の人が傍聴できないように大量の職員を動員していた｡この問題で､外部の弁護士による検証チームが｢公開裁判の原則を損ない､職務の範囲を逸脱する違法な行為だ｣などと指摘する報告書を公表したことを受けて､市教委は動員を呼びかけた部署の幹部4人を戒告の懲戒処分に､動員の人数調整などに関わった幹部8人を文書で注意した｡また､組織的な動員を了承し､既に退職した当時の教育長には減給に相当すると指摘する文書を市長から手渡した｡(2025年7月現在､当時の教育長が減給分を市に返納したという報道はない｡)

参考資料

“教員グループの児童盗撮事件　横浜市長が謝罪　容疑者の行動検証へ” 毎日新聞 (2025年6月27日) 他

•