石田僚子さん追悼30周年記念文集

支援者の皆様、30年間本当にありがとうございました。

弁護士 峯本耕治

 最終の通信にも書きましたが、高塚高校事件は、私自身が弁護士として子どもの人権と学校教育の問題に取り組む原点となった事件です。この30年間に、日本社会も、子どもを取り巻く環境も大きく変化しました。家庭環境•子育て環境の大きな変化、ネット、SNS等のコミュニケーション手段の急激な変化、遊びの環境の著しい劣化、様々な愛着•発達課題を抱えた子どもに対する学校の発達保障機能•居場所機能の低下など、その変化の激しさに圧倒され、時に無力を感じますが、これからも「愛情•安心•安全な環境の保障」、「愛情保障と発達保障」をテーマに、身近なところで自分がやれることをやっていきたいと思っています。
 高塚門扉通信の30年の歴史を見ると、上記の変化のプロセスを実感することができ、その時々の私自身の活動や思いについても振り返ることができます。本当に貴重な取り組みと資料をありがとうございました。本当に長い間、お疲れ様でした。


子ども虐待と貧困―「忘れられた子ども」のいない社会をめざして子ども虐待と貧困―「忘れられた子ども」のいない社会をめざして

清水克之(著), 佐藤拓代(著), 峯本耕治(著), 村井美紀(著), 山野良一(著), 松本伊智朗(編集) / 明石書店 / 2010年2月5日
<内容>
子ども虐待と貧困との関係を乳幼児期から青年期までの子どものライフステージに沿って明らかにする。執筆者のまなざしは、親の生活困難に向けられ、子どもと家族の社会的援助の必要性を説き、温かい。貴重なデータも多数掲載している。


子ども虐待 介入と支援のはざまで: 「ケアする社会」の構築に向けて子ども虐待 介入と支援のはざまで: 「ケアする社会」の構築に向けて

小林美智子(著), 松本伊智朗(著) / 明石書店 / 2007年12月6日
<内容>
公権力の介入を求めるまで深刻化した子ども虐待。だが介入は虐待防止の切り札といえるのか。2005年の日本子ども虐待防止学会シンポジウムの記録を基に編まれた本書は、日英の経験をふまえ、虐待を防ぐために本当に必要な「ケアする社会」を構想する。


スクールソーシャルワークの可能性: 学校と福祉の協働•大阪からの発信スクールソーシャルワークの可能性: 学校と福祉の協働•大阪からの発信

山野則子(編集), 峯本耕治(編集) / ミネルヴァ書房 / 2007年8月1日
<内容>
はじまったばかりのスクールソーシャルワーカーの活躍を描く。スクールカウンセラーや養護教諭とともに様々な問題に悩む親子に、社会的問題を含めて解決にあたる事例を紹介します。今までにない児童生徒へのアプローチに非常な関心がもたれています。


子どもを虐待から守る制度と介入手法―イギリス児童虐待防止制度から見た日本の課題子どもを虐待から守る制度と介入手法―イギリス児童虐待防止制度から見た日本の課題

峯本耕治(編集) / 明石書店 / 2001年12月12日
<内容>
先進的なシステムをもつイギリスの児童虐待防止制度の詳細と、実際の運用状況を具体的に紹介する。ライン等も示し、問題点にも触れる。



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