保育•教育

7月8日パネルディスカッションの感想

弁護士 野口善國

 人の心の中にはそれぞれの時計がある。田中さんが子どものおしっこの時間はそれぞれ別だと言われたことと同じである。
 資本主義は、機械による大量生産を行なうので、その条件として、人の心の時間を同一にする必要がある。
 そのような社会で生きていくために最低限度の訓練をすることは、子どものためであろう。
 しかし、家庭や学校は会社ではない。家庭は憩いの場であり、学校は子どもの全人格的能力を高めるところである。
 教育基本法改悪など、家庭や学校において管理を強めようとする動きが目立つ。それは、子ども一人一人の本来の個性を無視し、無理やり心の時計を同一化する方向だ。
 そのことは子どものおしっこの時間を無理やり合わせようとすることと同様に無茶なことで、多大な歪みが出現するに違いない。


親をせめるな: わが子の非行に悩む親たち、親を応援する人たちへのエール親をせめるな: わが子の非行に悩む親たち、親を応援する人たちへのエール

野口善國(著) / 教育史料出版会 / 2009年6月1日


歌を忘れたカナリヤたち―子どもは必ず立ち直る歌を忘れたカナリヤたち―子どもは必ず立ち直る

野口善國(著) / 共同通信社 / 2005年12月25日
<内容>
少年法を改正し、厳罰化を進める動きが出る中、神戸連続児童殺傷事件で少年Aの弁護を担当した弁護士が、少年法再改正の動きに疑問を呈す。切り捨て社会へ警鐘を鳴らし、愛とゆとりのある社会と家庭の再建を訴える。


それでも少年を罰しますかそれでも少年を罰しますか

野口善國(著) / 共同通信社 / 1998年12月1日
<内容>
神戸連続児童殺傷事件の弁護団長が初めて明かす「少年A」の実像。少年法の厳罰化では非行はなくならない。


どうなる丸刈•校則 (ヒューマンブックレット9)どうなる丸刈•校則 (ヒューマンブックレット9)

野口善國(著) / 兵庫人権問題研究所 / 1991年1月1日


子どもが育つ家庭づくり: 弁護士とカウンセラー夫婦の子育て論 子どもが育つ家庭づくり: 弁護士とカウンセラー夫婦の子育て論

野口善國(著), 野口喜美子(著) / 教育史料出版会 / 1989年1月1日
<内容>
非行•いじめ•登校拒否…。現代の子育てには心配がいっぱい。子どもを健やかに育むために、少年問題の専門家夫婦がそれぞの立場から、豊富な事例にわが子の子育てのエピソードも交えて、子どもの自立の芽を育む家庭づくりを具体的にアドバイス。


3訂版 個別労働紛争あっせん代理実務マニュアル3訂版 個別労働紛争あっせん代理実務マニュアル

前田欣也(著), 野口善國(監修) / 日本法令;3訂版 / 2021年4月18日
<内容>
あっせん代理、補佐人業務に携わる専門家と紛争解決手続代理業務試験受験者が押さえておきたい申立書•答弁書の書き方、民事訴訟法の知識、必須判例をやさしく解説。
2016年5月の改訂版発行以降の新たな事例や、同一労働同一賃金、セクシュアル•ハラスメントにかかわる新たな判決などを解説に加えた3訂版。



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