門前追悼
29回目の朝
所 薫子
今年は、ちょうど土曜日でした。通学路は、ひっそりとしていました。29 年前、並木は小さく、こんなに 立派な道に成るとは想像もつきませんでした。この道に学生がすし詰め状態であふれかえり、前を急ごうにも身動きもできませんでした。
今年は台風も無く、橋を渡って藤田さんご夫妻も参加されました。
お休みということで、子どもたちも参加してくれました。私たち大人は、無責任に自然を破壊し、生活や繋がりを破壊したまま、そして戦争前夜のような空気をのこしたまま、この世を去っていきます。あまりにも無責任甚だしいと思いますが、この子どもたちに私たち大人がどれだけ愚かであったかを、二度と繰り返さないようにと伝えることができればと願います。





