石田僚子さん追悼30周年記念文集
石田僚子さん30回忌に思う事

事務局長 森池豊武
15歳の石田僚子さんが、神戸高塚高校で命を奪われてから30年になります。神戸高塚高校校門圧死(圧殺)事件は、日本中、世界中の教育現場ではあり得ない惨事として永遠に記憶されるべき出来事です。事件が起きてから、多くの人々が、門前で抗議の座り込みを行なったり、歌を捧げたりしてきました。遅ればせながら、現場の教育が管理主義に侵されている事を知り、抗議を続け、教育委員会を相手に、裁判の場で争って来ました。
教育とは、煎じ詰めれば、現在の知識や文化を次世代を担う子どもたちに継承する営みに他ならない。子どもたちを一律に効率的に管理する事とは対極に有る、豊かな営為と言える。その様な視点から見ると、日本の、兵庫の、神戸の教育は壮大な非教育的営みに他ならない。子どもたちではなく、学校を組織を守ることに血道をあげている。いじめ問題は、子ども達の世界から、教員同士の世界に広がってきている。未だに、多くの犠牲者を生み続ける現実の前に、何を為すべきなのだろうか?毎年、門前追悼や集会を行い、高塚門扉通信を出し続けている。出来る事は、わずかであるが、継続している事に幾ばくかの希望がある。未来があると考えている。
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