校門改修公金支出賠償請求訴訟
なにがゆえの『門扉』裁判か

1990年7月6日、兵庫県立高塚高校で一教師が強引に閉めた鉄門扉に挟まれ女生徒が殺された「門扉圧殺事件」は、登校時の校門指導による事故であって、明らかな「教育事件」なのです。
彼ら、兵庫県教育委員会と学校当局は、事件の全ての責任を、一加害教師におっかぶせ、自分たち教育者としての責任は、いっさい認めないまま今日まできています。
彼らは学校葬もせず、教謝とすべき碑(メモリアル)も残さず、あろうことか、心痛めた人たちの備えた門前の祭壇さえも勝手に取り払い、さらに、事件の「物言わぬ証人」であり重要な証拠物件である門扉の撤去をも、たくらんだのです。形だけの学校 がおこなわれたのは、なんと事件後の一年目で、それもその前日にきめるという付け焼刃なやりかたです。
私たちはこのような県教委や学校当高の姿勢に強い不信感と憤りを抱くとともに、事件が、彼らの目論見どうりに風化させられ、この教育事件の非道がこのまま間に葬られていくかと思うと、座視しえず、やむなくこの訴訟を起しました。
それはまた、亡くなられた石田僚子さんの死に対する私たちのささやかな償いの思いからでもあります。
この訴訟は、手続上、名目は『公金支出損害賠償』だが、その内容は、不問に伏されたままの「門扉圧殺事件」での県教委や学校当局の教育者としての姿勢を公の場に引きずり出し、当然にただされるべき問題点を明らかにし、文字通り腐臭を放つ「兵庫の教育」そのものを問う、いわば弾劾裁判です。
門扉訴訟原告団及び支援グループ 一同
Sponsored Link





