石田僚子さん追悼30周年記念文集

「石田僚子さんと生きた30年」の表紙絵に寄せて

石田僚子さんと生きた30年 表紙絵

私は、石田僚子さんにお会いしたことがありません。30年前、高校生の私は自分の事で精一杯で、与えられた課題を一生懸命こなして生きていました。遅刻してびっくりするほど先生に怒鳴られた時も、疑問に思うことはありませんでした。何事もつじつまを自分のなかで合わせる癖がついていたのかもしれません。
故郷の和歌山から神戸に移り住んでから、高塚門扉通信やぐるーぷ「生命の管理はもうやめて!」の活動をしりました。
子どもを産み、社会のあり方についてようやく考えるようになりました。
生命を選別したり優劣をつけたりする事が世の中にあたりまえに存在します。生命はひとつひとつ大切で、みんな幸せになるために生まれてきたはずなのに、生まれ育った環境で、自分も無意識の差別意識を持っている部分があるにちがいないです。私たちは、それを認め、向き合う必要があります。ひとつひとつの生命に、過去に、現在の社会に。
イラストの女性は、以前作った僚子さんの追悼紙芝居「マリーゴールド」をイメージした花の精です。じっと前をみて過去から未来根っこを通じて見つめ続けています。僚子さんの生命を思いながら描きました。
マリーゴールドの花言葉は「悲しみ 変わらぬ愛 輝くいのち」です。
人々が、子ども達が、幸せに生きていける社会を作るために自分ができることはなんだろう。考えるきっかけを下さった活動に関わるみなさまに感謝いたします。

表紙 イラスト 大竹奈緒子

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