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グリーンランドの氷が溶け切る迄の間に

田中 英雄

 11月3日から4日まで福島からの避難者で淡路島に家族ごと来ている志田さんと福島の郡山に行ってきた。2011年以来ささやかに支援してきた方々の状況を知りたくて足早に走りまわるようなことで十分な報告にはならないと思うが取りあえず記しておく。
幸い本宮の方は高台に家があったり、伊達市の方は河川から離れていたので水害からはまぬかれておられたりしたが、郡山では河川が4箇所決壊し約2万世帯が浸水被害にあっている。酷い状態である。知人の紹介でたずねた方の家は床をめくり、濡れた畳は表にすててあった。床下を乾かすことが出来た方たちは何とか乗り切っていけるかもしれないがそれも出来ない高齢者は一体どうされるのだろうかと思う。
 今までの台風とは異なり本土に近づいても海水の温度が高いため一向に衰えることなく猛威を振るっていった。来年からはどうなるのだろうと思う。
 5日の毎日新聞はグリーンランドの異変を報じている。この7月の気温は例年の2倍の20度前後の高温で氷解が例のない速度で進んでいるとのこと。厚さ2キロメートルの氷が完全に溶ければ世界の海面が7メートル上昇するとか。ノーベル賞を受けIPCCの顧問のヘンリー・ボラックは著書「地球の「最期」を予測する」中でもしも南極西部の氷があわせて溶ければ世界の海面は12メートル上昇するとのこと。3階建てのちびくろ保育園は勿論世界中の都市の大半は水没すると予想している。彼は「人類の祖先はただ高台に移って状況に適応した。」だが今の我々に「数十年は言うまでもなくわずか1世紀で上昇にうまく対処するのはほとんど不可能なはずだ。」内陸部に押し寄せる避難民や浸食を逃れる何億人もの人間が動く社会的混乱は予想を超える。経済か環境か?など議論している暇はない。出来る限りのことを始めなければ。
 「私たちは地球を祖先から相続したのではなく、子孫から借りているだけなのだ」とアメリカ先住民の格言を揚げている。大急ぎで考え、行動する刻、(ギリシャ語ではイカロス)が差し迫っているんだと東北から帰神した朝に突きつけっれた次第である。

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