校門改修公金支出賠償請求訴訟
けっこう面白かった「傍聴」

はじめ高塚の裁判ときいて、てっきり石田さんが殺された事件の裁判かと思っていたが、よくきくと「門扉改修工事費の不当支出を争う」裁判だと言う。どういう意味があるのか、それでも最初はよく解らなかった。
法廷の正面上段にいかめしく、黒い上っ張りを着た3人の裁判官があらわれ、「キリツ、レイ」で裁判は始まった。50~60人は座れる私達のいる傍聴席の仕切りの前に原告の人達が一列に座り、その前中央に証人台がある。その左右に向い合わせで原告、被告それぞれの弁護人席があり、証人台と裁判官席の間に記録するらしき人の頭だけがのぞいている。
「長時間ですから、どうぞ座って下さい」といわれ、椅子に腰掛けて衣川校長が証言席に。衣川校長の証言は、核心部にくると言を左右して、アイマイではっきりしない。ときおり首筋の汗を拭っていた。見ていてこういうタイプの役人が、出世していくのだろうなと思いつつ、あまりにのらりくらりなのに腹が立ってきた。それでも裁判では言い脱けは通用しない。何やらボロが出て、時々皆の失笑をかっていた。
あとの集会にも出てみて分かってきたが問題は、門扉撤去•改修が石田さんを殺した事件を風化させたいがための、彼ら、教委や学校の策謀だと言う点にあるようだ。なるほど、事件当時の門扉がなくなって、あとかたもない花壇になってしまったら、人は皆事件を忘れていくだろうなと思った。臭いものには蓋をして、事件を一日も早く世間から忘れさせ、自分たちの責任もそれでごまかし知らん顔をする。見え透いたよくある手だ。
とにかくけっこう面白い裁判傍聴でした。これからも機会があれば出てみるつもりです。
T•Y 26才
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